第五章 StrikerS編
第百四十六話 『公開意見陳述会(4) 激化する戦闘』
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Side ヴィータ
フォワード達のお守りはアルトリアに任せてあたしとリインは異変と同時に感じたオーバーSランク相当の何者かに向かってユニゾンをして飛びだった。
「リイン! 呼びかけ頼む!」
《はいです!》
そして直様リインは、
『こちら時空管理局です! あなた達の飛行許可と個人識別データが確認できません。直ちに停止してください! それ以上進めば迎撃に入ります!』
『…………』
リインが警告するが、反応なしか…。
停止の指示も聞かなかったので、しかたなく迎撃態勢に入ることにした。
それであたしはまずシュワリベフリーゲン――鉄球――を複数放って牽制に使い、相手の男がそちらに気を回している間に、その隙をついてグラーフアイゼンでギガントハンマーを叩き込む。
「おらぁーーー!!」
「ッ!」
裂帛とともにアイゼンを振り下ろす。
相手との接触、次いで爆発が起こる。
すぐに距離を取って反撃がこないかを確認する。
手応えは確かにあった。だが…、
《ヴィータちゃん、未然に防がれてしまいました!》
「あー! わかってるよ、リイン!」
リインの言葉にすぐに答える。
そしてハンマーを防がれた先には先ほど叩き込む前までは黒髪の見た目寡黙そうな槍を持った男の姿は、今は髪が黄金色に変わって魔力が実態を持ってオーラとなり立ち上げている。
おそらく一緒にいたあの前の廃都市戦の時に捕まえそこねた赤いチビ、確か…名前はアギトとか言ったか?の融合騎とユニゾンしたんだろう。
なにやら小声でつぶやいている。
シホに鍛えられた読心術で男の口の動きを読み取る。
(すまんな、アギト、か…)
…ってことは、あいつ等はあたしの攻撃に咄嗟に融合騎のアギトが無理にユニゾンしてあたしの攻撃を防いだってことか。
ということは、あたしの動きに反応が遅れたということになる。
《リイン…》
《はい? なんですか、ヴィータちゃん?》
《油断はできねーが、あの男が本気を出さない限りはあたし達は多分負けることはねぇ》
《そうですね。でも、そんな事を言っていると士郎パパに『そんなことを言っていて負けたら恥ずかしいぞ? 油断は慢心を招く。舐めていると足元を掬われるぞ』とか言われちゃいますよ? ヴィータちゃん》
《わかってるよ! 油断も慢心もねー! 最初から本気で奴らを叩き潰すぞ! リイン!》
《それでこそ、鉄槌の騎士ヴィータちゃんです!》
この会話を数秒で終わらせ、あたしはグラーフアイゼンを男に構えた。
相手もおそらく騎士タイプ。
なら戦いの前に前口上が必要だろう。
多分、やつも答えてくれると思うし。こう…直感で。
「時空管理局機動六課所属スターズ分隊副隊長、鉄槌の騎士ヴィータだ!」
「………ゼス
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