第二話 〜進む時間〜
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「きょひけんがないのか〜」
呆れたような声で棒読みはやめて・・・。そんな出来事があってさくっと兵庫県へ
「・・・へ〜ここが工房かぁ〜。なんだかひろいね〜」
現在の場所は鉱山の奧にあった工房にいる。この場所で恵那ちゃんの護り刀を造るつもりだ。
「ここで造るけど、そこの上にあるものは触らないようにね。ここにあるものは全て昔からあるものらしいから」
そうここは昔から特別な物を造るときに使う工房である。父さんに聞きここを使えるようにと頼み込んだのもこのためである。
「へ〜。ところでえなはここでなにをすればいいの?手伝う事ってあるの?」
「・・・いや。恵那ちゃんがすることはそこで刀ができるのを見ていてほしいんだ」
「・・・?なんで?」
「・・・いや・・・なんで?っていわれても・・・。これから造るのは恵那ちゃんだけにしか使う事ができない刀だからね。鍛治師の間ではその人だけの専用の刀を造るときは担い手もその場にいて完成の時を確認して名前をつける。そこで初めて担い手の専用のものができるんだ」
そこまでいうとなんだか嬉しそうにして
「出来上がるまでずっとまってるよ」
「・・・それじゃそろそろ炉も温まってきたし鉄を溶かすよ」
そういい、父さんにもいっていない真っ白な鉱石を炉に焼べる。
「・・・なんだか真っ白だったけどそれって大丈夫なの?」
「大丈夫これが恵那ちゃん専用の刀になる鉱石だよ。それに真っ白ってことはまだ誰にも触れられていない。そう考えると護り刀としては最適だとおもうんだよね」
自分でもなんだか恥ずかしいけど、そう思ってしまうのっていけないかなぁ・・・。
そんな事をかんがえていると
「なんだか嬉しいな〜。そうやって考えてくれてるといい名前を考えないとって思うよ〜」
何かてれる・・・。
それから2時間
「そろそろいい頃合だな・・・恵那ちゃんこれから打ち始めるから離れてて」
「はいは〜い」
恵那ちゃんがはなれたところに座りこちらを見ている。これからどれくらいかかるかわからないが、自分の恵那ちゃんを護るという気持ちを込めて・・・
打つ! カァン! 打つ! カァン! 打つ! カァン!
鉄を打ち始めて三日がすぎ・・・
カァン! カァン! カァン!
・・・・ジュワァ!
「・・・あと・・・もう少し・・・」
「えーくん・・・・もう休んで・・・」
ここでやすんだら全てが台無しに・・・。だから
「本当・・・もう最後の所まできていて最高の出来なんだ・・・個人にうつのはこれが初めてだけど・・・絶対いい物にするからね」
ここまで今までで一番最高の出来にな
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