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IS【インフィニット・ストラトス】《運命が変わった日》
【第237話】
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てるしさ」

「む? ……皆とはもしや――」

「ん? もう既にセシリアとシャル、未来は家に来てて遊んでるんだよ」


 俺がそう言うとラウラの表情に再度影が落ち始め――。


「……ず、ずるいぞ……皆抜け駆けとは……。 も、もう少し早く行動に移せば良かった……」


 何気無く涙目になっているラウラなのだが、抜け駆けって……。


「ほら、しょんぼりするなよ。 ……何なら短い時間だが、自転車の後ろに乗って少しデートするか?」

「……デート?」


 顔を上げ、熱い眼差しで見つめてくるラウラに――。


「っても、自転車でこの辺り走るだけだが。 ……皆をあんまり待たせる訳にもいかないし、短い時間だけどどうかなってね?」


 少し悩む素振りを見せるラウラだが、静かに頷くと――。


「……し、仕方がないな。 嫁がどうしてもというなら、デートしよう……」


 腕組みし、そう言うラウラだが言い方が素直じゃなかったので意地悪することにした。


「ん? 別にどうしてもって訳じゃないからな。 ラウラがそういうならそのまま家に向かうかな」

「なっ……!? ……あ、ぁ……」


 若干怒った様な声色と表情でラウラに言うと、流石に驚きの表情が隠せず、みるみるうちに涙目になって狼狽えるラウラが妙に可愛く見えた。


「まあでも? ラウラが素直にデートしたいって言うなら良いぞ?」

「う……。 ……ひ、ヒルト……。 ――で、デート……し……たぃ……」


 消え入りそうなか細い声で、ギュッと瞼を閉じながら言うその姿は正直可愛かった。


「……良くできました。 ……ははっ、悪いな少し意地悪して」

「ぅ……ば、バカ……。 ……嫁はたまに私に意地悪する……。 ……き、嫌いなのか……私が……?」


 不安そうな表情で見上げるラウラに、そっと耳打ちする為に顔を近付けるがラウラはキスされると勘違いしたのか再度瞼を閉じた。


「……嫌いだったら、されるがままキスされないって……。 ……恥ずかしい事言わせるなよ、ラウラ……」

「……そ、そぅか。 ……うむ、安心したぞヒルト。 ……また、キスしたいものだな」


 そう軽く耳打ちすると、ラウラは離れ際にチュッとリップ音を鳴らして頬に唇を落とした。

 幸いにも人がいなかったので何も言われないが、流石に外でされると恥ずかしい……。


「……じゃ、じゃあ後ろに乗れよ。 あんまり時間が無いから満足させられないかもしれないが」

「うむ、構わないぞ? 少しでも二人の時間を過ごせるのならば、私には本望だ」


 そうラウラが言うと、どう乗ったらいいのかわからないらしく――。


「後
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