暁 〜小説投稿サイト〜
ソードアート・オンライン〜ニ人目の双剣使い〜
決意
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ン。そして、それらに相対して銃を二丁構えるリン

「間に合った……かな」

すぐに二人のうちの一人……ステルベンに照準を合わせる
私の姿は見られているから弾道予測線が自分を貫いたのがわかったのだろう、ピクリとステルベンの肩が震えた
それを確認すると同時に引き金を引く
ヘカートから発射された弾丸がステルベンの元へと飛んだ

ステルベンは転がるようにして弾丸を回避する。その隙をついてリンがレオンに殴りかかった
……おかしい
回避されること自体は元々予想できていたことだが、その動作が大きすぎる(・・・)のだ
以前、吊橋のところで回避したよりも遥かに

起き上がったステルベンはこちらを見てニヤリと笑った

「くっ!!」

嵌められた。元々ステルベンにはリンは眼中になかったんだ。いかにリンをかわして私を殺すか。それだけを考えていたんだ。私を殺すことがリンに最大のダメージになると考えて
状況は最悪だ。私は狙撃手でミドル、ショートレンジは苦手である
対する相手はヘカートの攻撃を余裕でかわせるほどの近接技能の持ち主。しかも相手の黒星は一発でももらったら終わり
私のサブアームの拳銃じゃ削り切れるかどうか……
でも、諦めない。私がリンの足枷になることだけはしたくない
私もその辛さを知っているから

ボルトを引いて次弾を装填する
残り弾数は五。軽量化のためにほとんど持ってなかったのが仇になったかな

「マズいな……」

一発撃って、余裕でかわされたとき思わずそうつぶやいていた
一撃必殺とも言えるヘカートの弾丸。でも、当たらなければ意味はない

再びボルトを引いて撃ったたまの殻を弾き飛ばし、次弾を装填する
その僅かな時間にもステルベンは近づいてくる
死の具現化したようなステルベンが近づいて来ているわけだが、私の思考は冷静にステルベンを倒すための算段を考えている
その可能性がゼロに等しいという事がわかっているけれども

第二弾はわざとステルベンの足元に撃ちこむ。それにより宙を舞う複数の石や砂ぼこり
だがステルベンはそれらがなかったかのように普通に向かってくる
石が当たり、微量のダメージが入るがそれは微量。例え残りすべての弾を今の方法で撃ちこんだとしても削り切ることはできない
しかも、時間稼ぎにすらならない

その時、スコープの中のステルベンが地面に転がった。そして、その上を多数の銃弾が飛び去っていく

「リン、こっちは俺に任せてそいつを倒せ!」

横合いから飛び出してきたのはアーマライト・AR17を手にしたペイルライダー
彼だってあの黒星に撃たれれば命が危ないのに

「ペイルライダーか!?」

レオンと膠着状態に入っていたリンがレオンを睨んだまま叫ぶ

「おまえがそいつを倒すま
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