第十三話
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らしいけど、事故で飛ばされたらしい」
「そうか、なら一緒に」
その時グレート=ブリッジ中央部で爆発が起こった。
「......アレは」
オレはアレを知っている。
なんせオレが教えたことのある魔法の一つだからだ。
そしてそれを兵器として転用したと。
それはオレの誇りを穢すこと。
光が収まっていくが結果を見るまでもない。
皆死んだだろう。
アレは防御できるものではない。
「おい、ナギとか言ったな」
「おう、オレはナギ・スプリングフィールド、千の呪文の男だ」
「貴様は連合に所属していて、先程の兵器を使ったのは連合だな」
「そうらしいけど」
「なら、帰ってお偉いさんに伝えろ。貴様らは」
この周辺の残留魔力をかき集めて取り込む。
「オレの誇りを穢した。よって排除する」
「一体何を」
瞬動を使いナギの目の前に近づき殴り飛ばす。
そのまま眼鏡の男の足を掴みナギに向かって投げ飛ばす。
「おらああああ」
褐色の男が自分の体より何倍も大きな剣で切り掛かって来た。
その剣の構造を理解し、魔力を分散させ剣を分解する。
「へ?」
「雷の暴風」
そのまま雷の暴風を顔面に叩き込む。
今度は超重力に襲われるがすぐに斥力をぶつけて無効化する。
そしてこの重力を発生させていると思われるフードの男にさらに強力な重力をぶつける。
「くたばれ千の雷」
「二重詠唱、千の雷」
ナギが千の雷を放ってくるが魔力任せで中身がすかすかなので相殺すらできずに二発の千の雷を
「させぬ」
直撃する寸前でフードをかぶった子供が防御する。
防がれたので次の手に移る。
符を二十枚程ばらまく。
「汝は炎。空を舞いし気高き魂。奴らを燃やせ」
符が炎を纏いし鳥になり襲いかかる。
「神鳴流奥義、百烈桜華斬」
眼鏡の男が気を纏った刀で半分ほど切り落としたが残りの半分は見事に躱し再び襲いかかる。
「くそが、ラカン、インパクトォォォォ」
褐色の男が特大の気弾で撃ち落とす。
「そこら辺の奴らよりは素材は良いな」
「へん、オレたちは赤き翼だ覚えて置け」
純粋だな。
それが赤き翼たちの印象だった。
こいつらなら弟子にしても良いと思えたがこいつらにはメッセンジャーになってもらう必要がある。
だが、種は撒いておくべきだろう。
「お前たちはさっきの兵器がどんなものか分かるか?」
「いきなりなんだ?」
「さっきの兵器はある魔法を圧縮して作ってあるんだ」
「ある魔法?」
「回復魔法だよ」
「回復魔法がなんで兵器になるんだよ」
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