第十三話
[1/3]
[8]前話 前書き [1]次 最後 [2]次話
第十三話 誇り
side レイト
鏡を通り抜けるとそこは戦場だった。
「は?」
唖然としたのも無理は無い。
こちらにいた頃の世界情勢を覚えているがここまでの大規模な戦場が発生する様な状況は一切無かったからだ。
一瞬、世界を間違えたかと思ったが飛び交う魔法を見ていると間違いなくキティが住んでいる世界だからだ。時折、オレがもたらした魔法も見えている。
「どうなってんだ」
そんなことを考えていると赤毛の男が近づいて来た。
「やい、てめえ。オレと勝負しろ」
side out
side ナギ
オレの名前はナギ・スプリングフィールド、千の呪文の男だ。
オレたち赤き翼はグレート=ブリッジ奪還作戦に参加してるんだが、急に現れた男からとんでもない魔力を感じた。だからオレは待機命令を無視して飛び出した。
「やい、てめえ。オレと勝負しろ」
「あ〜、ちょっと待ってくれ。現状が掴めん」
「はあ?何言ってやがる。お前、帝国の人間じゃないのか」
「どこの所属かと言われたらオレはアリアドネーだな」
「なんで中立のアリアドネーの人間がここにいるんだ」
「簡単に言うと事故だな。新しい転移魔法を作ったんだが、色々と問題があったらしくてな。気付いたらここに居たんだよ」
「お〜い、ナギ」
置いて来た詠春達が追いついて来た。
「ナギ、ここから離れるぞ」
「いきなりどうしたんだよ」
「連合が新型殲滅兵器を使うらしい。そっちの人は?」
「アリアドネーの人らしいけど、事故で飛ばされたらしい」
「そうか、なら一緒に」
その時グレート=ブリッジ中央部で爆発が起こった。
「......アレは」
爆発を見て、目の前の男が動きを止める。
その爆発光の後には光に巻き込まれた奴らが倒れていたがグレート=ブリッジ自体には何ともなかった。一体どんな兵器なんだ?
「おい、ナギとか言ったな」
「おう、オレはナギ・スプリングフィールド、千の呪文の男だ」
「貴様は連合に所属していて、先程の兵器を使ったのは連合だな」
「そうらしいけど」
「なら、帰ってお偉いさんに伝えろ。貴様らは」
急に目の前の男の魔力が、元から高かったのに更に上がった。
「オレの誇りを穢した。よって排除する」
side out
side レイト
赤毛の男の仲間らしき奴らがこっちに来て何かを話している。
「連合が新型殲滅兵器を使うらしい。そっちの人は?」
「アリアドネーの人
[8]前話 前書き [1]次 最後 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ