第十一話
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るが必要なら集めれば良いだけなので気にしないでおく。
刻まれたルーンは「リーヴスラシル」
さてこの先どうするかを考える。
とりあえずはこの召還魔法を使った人物にこの魔法を教えてもらう。
これを第一に考える。その後この魔法を改造、逆召還が出来る様にする。
それまでは、まあ召還主の望みを叶えてやるか。
うっすらとだが出口が見えて来て二つの人影と口論が聞こえてくる。
「ヴァリヤーグの奴らがせめて来てるのに何をしている蛮人」
「ごめんサーシャ。でももうだめなんだ。三人が頑張ってくれているけど、一族のみんなは逃げることに疲れきってしまっている。だから僕の精神力全てを使ってこの状況をなんとかできる存在の召還を試みるしか無いんだ」
「まさか門の分まで使ったの」
「ああ、これでも足りないかも知れないけど」
『けっ、とうとう諦めちまったのかよ』
「諦めてなんかいないよデルフ。僕は信じてるよ、僕のすべてをかけたんだから」
ほう、全てをかけてまで『根源』に至ったオレを召還するか
「ならばその期待に応えてやろう」
「「!?」」
言い争っていた二人がオレに気付いた。
『よう、兄ちゃん。召還されて災難だったな』
エルフの女性が持っていた剣がオレに話しかけて来た。
「なに、あそこから出してもらえたんなら御の字だ。それと君の名前は」
『おめぇ珍しいな。オレを見ても驚かねえなんて』
「内心では驚いてるよ。ああ、オレはリーヴスラシル」
『デルフリンガーだ。デルフでいいぜ』
「よろしくデルフ。それでオレを召還したのってどっち?」
「僕だ。すまないが力を貸して欲しい」
「敵をつぶせば良いんだろう」
「え?ああ、そうなんだが」
「他に戦っている味方が居るなら下がらせろ。一気に殲滅するから」
オレは罵声が聞こえる方に歩き出す。
「ちょっと待ちなさいよ、蛮人」
蛮人という言葉にオレは歩を止める。
そしてエルフの女性に振り返る。
「魔法も使えない蛮人が一人でどうにか出来るもんじゃないわよ」
オレはエルフの影を操り拘束し口を塞ぐ。
「「「!?」」」
「話は後だ。さて次はーーーーー、ごめんな」
精霊たちにこの場を荒らすことに許可を貰い瞬動で戦場に辿り着く。
竜に乗って戦っているのが一人、何やらマジックアイテムで戦っているのが一人見えるので両者を影のゲートで先程の男とエルフの所に送る。そして詠唱に入る。
「メル・ウォン・レイス・ラーメルス。四重詠唱、契約に従い我に従え氷の女王、来たれとこしえのやみ、えいえんのひょうが。全ての命ある者に等しき死を。其は安らぎ也”
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