第四十三話「過去編・ホワイトアウト事件の始まり」
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到着した日本支部の状況は、悪い方向へと転がっていた。
防衛ラインが崩され、装甲壁の周りを感染者が埋め尽くしている。
装甲壁の周りにいる感染者達は、装甲壁を破るために壁を叩き続けている。
壁を叩く音と、感染者の唸り声が非常に喧しい。
「壁に群がる感染者を誘き寄せろ!出来る限り日本支部から引き離すんだ!」
ヴェールマンの指示を合図に、兵士達は4人1組に別れて行動し始めた。
「オラァ!こっちに来いコラァ!」
「ほぉらエサの時間だノロマ共!」
「来いやブサイク共!かかって来い!」
「来いよクソッタレ!来ねぇとそのツラにナイフ刺してぶっ殺すぞ!」
兵士達が、それぞれ感染者達に罵声を浴びせ始めた。それも大声で。
感染者がいる中で大声を出すのは自殺行為だ。
しかし、大声を発した兵士達は、そう易々と殺されるような兵士ではない。
本部の精鋭部隊となれば尚更だ。
壁に群がっていた感染者達が、大声に気付いて一斉に兵士達目掛けて駆け出した。
「作戦開始!!一人も死ぬなよ!!」
「「了解!!」」
ヴェールマンの言葉とともに、兵士達がそれぞれ駆け出した。
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