『十二話』〜口は災いのもと〜
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が唸っていると・・・。
「いいじゃない。出てあげなさいよ」
アリサが参加を促す。
「そうだよ、見てるだけじゃつまらないでしょ?」
「やってみてよ拓斗君!」
二人も続く。どうやら俺に味方はいないようだ。
「でもな………」
「やってくれないか?お礼はするから」
「いや、お礼と言われても」
「シュート一点につきシュークリーム一個」
「っ!」ピクッ
シュークリームの一言に体が反応するのがわかる。
初めて翠屋のシュークリームを食べてから俺は訪れる度にシュークリームを食べている。
あれは本当にうまい。何度食べても飽きない。
それくらいうまいのだ、あのシュークリームは。
「し、しかしだな……」
いくらシュークリームを出されても試合に出るのはあまり進まない。
何でそんなに嫌なの?ってそれは………
「何だよ、助っ人って女かよ……」
そう、こんな事言う奴がいる…まぁ別にどちらかといえば女顔だということはは自覚してるし、女とか言われても問題ない。
「大丈夫かよ?」
そう………
「女の蹴るボールなんてたかが知れてるし」
俺は………女関連で馬鹿にされるのが一番嫌いなんだよ。
「わかった、やるよ」
「そうか! 出てくれるかい。拓斗君ありがとう! ユニフォームはあるから向こうで着「その前に確認したい事があるんだが」てくれ。…なんだい?」
「すれ違いざまにボディーブロー入れるの反則?」
「そんなの反則に決まってる!?」
「あ、ハンドだからか、なら膝を鳩尾に――」
「もっと酷くなってるから!?ゴールに向かってボールを思いっきり蹴ればいいだけだから!」
「……………分ったボールを思いっきり蹴ればいいんだな………」
蹴れば良いんだよな?ボールを――思いっきり――
そして試合再開、俺のポジションはフォアードだ。味方のミッドフィルダーから来るパスを受け取り………ゴール真正面に蹴る。
ボールはかなりの速さでゴールへと向かう。
「そんなの入るかよ」
余裕の表情で構えるキーパーだが………
――カクン
「は?」
ボールは下へ折れ…
――キーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーン!
「〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜!!!」
急所に直撃した。
この光景を見て大多数の男が急所を押さえたとか無かったとか…………まぁそんなことどうでもいい………
これで済むと思う
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