『十四話』〜決意〜
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バッ!』って思って急いで止めて今に至る」
「そうなんだ」
「そうなんだよ、ほら」
俺は高町にハンカチで包んだジュエルシードを投げ渡す。
「わっ!わわ!」
「じゃあな」
なげたジュエルシードを慌てて掴む高町を背に帰ろうとする。
「待って!」
最近はよく呼び止められるなと思いながらも高町を振り返る。
「何?」
「なんで……何も聞かないの?」
その瞳はなぜか少し潤んでいた。
「聞いてほしいのか?」
「そういうわけじゃないけど……」
「………失敗か」
「っ!」
図星か。
おそらく高町はキーパーがジュエルシードを持っているのを見たが気のせいだと思ったのだろう。
しかし俺の一言でそれは気のせいじゃないと思った。
「高町」
「………」
高町は呼んでも顔をあげず俯いている。
よっぽど今回の事が堪えたのだろう。
「“反省はしても後悔はするな”」
「えっ?」
「反省は次に繋がるからいいが、後悔はいつまでも引きずってしまうからしても意味がない。後悔するぐらいなら今回のことを反省して、次からまた頑張ればいい。」
「でも……」
そう言って、なのははまた俯いてしまう。
ったく、まったくこいつはしつこいな……
「じゃあ……おまえは何がしたいんだ?」15200
「―――――――ふぇ?」
「ふぇ?じゃない、高町は一体何が目的でその宝石を集めているんだ?」
「それは……これは危ないものだから……」
「だったら別に良いだろ?ちゃんと回収出来たのだから。怪我した奴は強く転んだと思えば別に「そんな事ないの!!!」ん?」
今まで俯いていた高町が立ち上がり、俺を睨んできた。
「ジュエルシードはとっても危険なの!今言ったでしょ!?」
「だからそれは強く転んだと思えば……」
「そんなのじゃダメなの!さっきの子達の様な人達がこれ以上増えて欲しくないから……傷ついて欲しくないから集めているの!!!」
「……何だ分かってるじゃないか」
「え?」
涙目で睨んでいた高町が一瞬でポカンとした顔になった。
「分かっているんなら今度からやればいいだろ。1人でやっている訳で無いだろ……」
「ぁ………うん!」
笑顔になって頷く高町。如何やら理解出来た見たいだな。
「もう大丈夫だな」
「うん!」
満面の笑顔で頷く。本当に大丈夫そうだな。
「じゃ、俺は帰るからな高町」
俺の声に高町はムッとした顔になる。いきなりどうした。
「前々か
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