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《SWORD ART ONLINE》ファントムバレット〜《殺し屋ピエロ》
とびきりのゲスト
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せた。《着弾予測線》があっても決して簡単な事ではない。

ドクンと心臓が脈打つ。

メイソンは体勢を崩した少女に向けて引き金を絞った。普段なら絶対の確信を持って「当たる」と言えるタイミング。ちらりと冷たい熱のこもった瞳がこちらに据えられる。

面白い、よけてみせろ。

常人には理解し難い矛盾した願いは果たしてその通りに叶うこととなった。

細い体にぐっと力が入ったと思うと、しなやかな動きで跳躍。さらに空中で体を捻り、複数の火線を器用に掻い潜ったのだ。瞬間、少女の背中に狙撃用ライフルの存在を認めたメイソンは、二重の驚きを隠す事が出来なかった。

「まさか、あの時のスナイパーか?」

胸の奥に滲んだ感情を言い表すことはできない。ーーアイツは本当に俺と同類なのか? ただ味方の元へ駆ける彼女を見送りながら、《ウージープロ》の銃身をコツンと仮面にぶつける。

しばらくそのまま思いにふけっていたメイソンは、クスリと笑って思考を停止した。

「オーケィ、折角のゲストだ。歓迎するよ」

《殺し屋ピエロ》のやることは最初から決まっている。楽な役回りだ。俺と違ってメイソンは強く、迷う必要がない。

ーーお前もこの手で殺す!




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