第141話
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らしながら美琴がやってくる。
「だってぇ、御坂さんとお話ししていても意味ないしぃ。」
「ともかく、用がないならさっさとどこかへ行きなさい!」
「御坂さんに用はないけどぉ、恭介さんに用があるのよねぇ。」
麻生は自分に用があるという操祈に視線を送る。
操祈は麻生の腕と自分の腕を絡めながら言う。
「恭介さん、デートしよう♪」
「で、ででで、デート!?」
美琴が言った訳ではないのに、何故か顔を赤くして叫ぶ。
対する麻生は特に驚く事なく、冷静に対処する。
「何で、お前とデートしないといけないんだ?」
「私がしたいと思ったからだぞぉ。」
「生憎だが、先約があってな。
付き合ってやる事はできない。」
麻生の言葉を聞いた操祈はチラリ、と美琴の方を見て言う。
「それって、御坂さんのこと?」
「そうだな。
だから諦めて「そんなの気にしない気にしない。」・・・一応、本人が目の前にいるんだか。」
麻生は静かに美琴の方に視線を向ける。
先程は顔が真っ赤になっていたが、いつの間にか元に戻っていてただならぬ雰囲気を出している。
何だか嫌な予感を感じつつある麻生。
「急にやってきては勝手な事を言って。
もう頭にきたわよ!
私はこの馬鹿とペヤ契約をすることになっているんだから、邪魔をするな!」
次の瞬間には操祈に電撃の槍が飛んできそうな勢いで言う。
操祈は美琴の威嚇を全く気にはしていないが、ある言葉を聞き逃さなかった。
「うん?ペア契約?」
「そうよ。
この馬鹿と私は携帯のペア契約をするのよ。
恋人とか夫婦とかがする契約よ。
つまり、私はアンタよりも進んでいるって事よ!!」
この内容を録音して、美琴に聞かせれば赤面する事は間違いないだろう。
美琴ももの凄い爆弾発言している事に気がついていない。
「う、嘘でしょう。」
信じられないような表情を浮かべる操祈。
助けを求めるかのように麻生に視線を送る。
麻生も美琴の発言に少し驚いていたが、誤魔化す事なく言う。
「うん・・・まぁ、色々とツッコむ所はあるがペヤ契約をするのは間違ってはいない。
だがな、俺と美琴は恋人とかそんな「わ、私も恭介さんとペヤ契約するぞぉ!」・・・・・聞いてないな。」
麻生は思う。
食蜂操祈が変わった事を。
常盤台や大覇星祭で会った時の操祈は、こんな子供ぽくはなかった。
常に余裕の態度を持ち、陰湿、且つ倫理観や常識に欠けている部分が多々あった。
だが、今の操祈にそんな性格が一切見えない。
性格を変えたのか?、と麻生は思ったが変えろと言って変える人ではない。
麻生は知らないが、彼女は大覇星祭のとある事件をきっかけに麻生の事が割とガチで好き
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