第3話 結成! リトルスターマイン
[2/2]
[8]前話 [9]前 最初 [2]次話
のまに……」
見通しが甘い部分も目に付く。だがヘキサの心臓のビートは強くなるばかりで鳴り止まない。
「――やりたい」
ヘキサは顔を上げて、最高の友達5人を見渡して。
「どんなステージでも、どんな条件でもいい。わたし、みんなでビートライダーズ、やりたいっ」
一拍の間。そして、咲たちはぱああっと顔を輝かせ、文字通り跳び上がって快哉を上げた。ナッツやトモなどヘキサに抱きついた。
「よかった。これでヘキサがイヤって言ったらどうしようかって」
「咲……ほんとに、わたしなんかのために……いいの?」
「ヘキサのためだから、できるんだよ。あたしも、みんなもね」
前に上の兄に言われたことがある。ダンススクールの生徒――咲たちはしょせん世界が違う人間だと。
でも、ヘキサはそうは思わない。同じ世界にいるから、こうしてヘキサのために悩んで、考えて、実行してくれたのだ。今回は特にしみじみと思った。いつか兄にもこの胸の想いを伝えたい。
思っていると、トレーナーの刺繍が目に入った。六角形の中に流れ星。「リトルスターマイン」はチーム名だと最初に言った。
「あ、それね、あたしがぬったんだよ」
「小さな連続花火?」
「そう。あたしたちにぴったりでしょ?」
ヘキサは咲と指を絡め手を繋ぎ合った。
「ありがとう――咲」
「あたしこそ。受け取ってくれてありがと、ヘキサ」
[8]前話 [9]前 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ