海は青いし、大きいな
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真。
こんな冷静っぷりを見せ付けられると、反論せずにはいられない。
「お前だって早く泳ぎたかないのかよ!?」
そんな宏助に真は達観者の笑み(なんだそりゃ)を浮かべる。
「フン。待つことなど慣れている。麗は待ち合わせの時間のみならず日にちまで間違えることがあるからな」
「・・・・・・」
なるほど、麗さんならやりそうなことだ。
でも、その原因が天然では、怒るに怒れないだろう。それを繰り返した結果が、今の達観状態だ。
こんな風にまちぼうけている宏助と真を見て、明と麗はいないと踏んだのだろう。女性陣が近寄ってくる。
「ねぇねぇ、真さん。私たち、これからビーチボールするんだけど、混ざらない?」
なんと女性SPの真へのナンパ。まぁ、元隊長だし、人気あるよね。
だけど、ここで流石はカタブツ・・・もとい律儀。しっかり対応する。
「悪いな。俺は麗を待っている。麗が来てからならいいぞ」
あっさり追い払う(慣れている感じが・・・)真だが、相手もなお食い下がる。
「いいじゃない。ちょっとくらい。まだ当分来ないわよ、きっと」
一回巻き込んでしまえば、勝ちと踏んだのだろう。女性もまだまだ諦めず、言い寄ってくる。
真と女性経ちとの距離がかなり近い。てか、もう接触してしまいそうだ。
畜生、なんかうらやましいぞ。とかなんとか思っていたら、宏助の背中で何かがつぶれた。
(・・・?)
疑問に思って後ろを振り返ってみる。何かがつぶれた、ということは、宏助と何かの間で何かがつぶれたということで・・・
「宏助クン?私たちと・・・どう?」 ムニュッ
「・・・・・(ビキッ)!」
なんとSP女性の一人が、俺に思い切りくっついて来ていた。
手は俺のわき腹の辺りに添えられ、もう少し前だったら抱かれている形だ。
俺の背中とあちらの双璧がくっつき合って、感触がモロにくる。
「・・・・その〜。ナニをすればよろしいのでしょうか?」
とりあえずこの双璧地獄から抜け出すため、俺は相手の要望を素直に聞くことにした。
「たいしたことじゃないの・・・。背中にオイル塗ってくれないかしら・・・?」ムニュッ
「・・・・・!(ビキビキビキッ)」
更に女性と俺との距離が近くなる。
これはあれか、海でのお決まり展開なのか・・・?
ふと真を見ると、真は・・・
「真さん〜。いいでしょ〜ちょっとくらい〜」ムニュッ
「・・・近づくな」
「もう〜、そうやってカタイこといっちゃって〜」むにゅっ
「おいッ!なんか色々当たっているのだが・・・・!」
「・・・・・」
やはり双璧地獄(双璧以外のものも当たっている)となっていた。
「宏
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