第十六話 廃校鬼ごっこ
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が解除されても、幽霊達は僕の前から動こうとしませんでした。僕は幽霊達の前にしゃがみ込むと、
?「寂しかったんですよね。」
幽霊達に話し掛けました。
?「何年も誰も来なくて、寂しかったんですよね。だから、久しぶりに来た人達と一緒に遊ぼうとして、この廃校で鬼ごっこをしたんですよね。」
幽霊達は揃って頷きました。この様子だと、どの幽霊達も悪くは無いみたいです。
?「でも、もう大丈夫です。僕が、皆を『妖霊界』の住人として送り込んであげます。」
僕は立ち上がると、左手を天井にかざしました。すると、僕の左手の甲に、お化け達と契約した証の黒い線が全て浮かび上がりました。それと同時に、幽霊達の足元に、巨大な黒い魔法陣が浮かび上がりました。
ト「孤独の世界に漂う善の魂達よ・・・仲間を大切にし、掟を守るならば、我、半幽人のトーヤ・ファインが、『妖霊界』に住む事を許可する。」
すると、巨大な黒い魔法陣が白く光り出しました。それとほぼ同時に、魔法陣の上にいた幽霊達は次々に『妖霊界』へと瞬間移動していきました。幽霊達が全員『妖霊界』へ瞬間移動すると、廃校は跡形も無く消えてしまいました。
ト「また『妖霊界』の住人が増えました。また賑やかになりますね。」
夜風が吹き、僕が羽織っていた黒いローブがなびきました。その時、僕の右腕にある魔道士ギルド、妖精の尻尾のギルドマークが露になりました。
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