第十六話 廃校鬼ごっこ
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ガゴォン!ダァン!ゴン!ガガン!ドン!ズコォン!
エ「えっ?」
グ「な、何だ、いきなり・・・?」
誰かの声と、背後で何かがぶつかる音が聞こえたので、私達は足を止めた。でも、幽霊達は追いかけて来ない。なぜかと言うと、私達の目の前で止まっているから。
ハ「ど、どうなってるの?」
シャ「幽霊は魔法も壁もすり抜けちゃうのに・・・」
私達の中で、こんな特殊な事が出来る人はいない。もしいたとしても、あの状況では絶対に不可能よ。
シ「と、とにかく、幽霊達が身動き出来ない間に・・・!」
ナ「さっさとここから出ようぜっ!!」
ル「う、うん!」
ウェ「そうですね!」
私達は疑問を抱えながら残りの体力を捻り出して廃校から脱出した。
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間一髪で脱出する事が出来た私達は、その場に座り込んだり寝そべったりする。
グ「はぁ・・はぁ・・・も、もう・・来ねぇ、よな・・・?はぁ・・はぁ・・・」
シ「はぁ、はぁ、あ、あぁ・・こ、来ねぇ、よ・・・はぁ、はぁ。」
空には星が光り輝いていた。聞こえるのは、夜風で木の葉が擦れる音と、私達の荒い息だけだった。
エ「・・そ、そろそろ、行こう。」
大分落ち着いてきたところで、エルザが立ち上がる。それに皆同意して立ち上がって歩き出す。私も立ち上がって歩き出そうとしたら、ウェンディとシャルルが廃校の方を向いて立ち止まっているのに気づいた。
ル「ウェンディ、シャルル、どうしたの?」
ウェ「・・さっき聞こえた声、誰かに似ているような気がしたんです。」
シャ「私も。そんな気がして・・・」
言われてみれば、どっかで聞いた事があるような・・・ないような・・・
ナ「ルーシィー!ウェンディー!どうしたんだぁ〜?」
ハ「シャルルー!早く早く〜!!」
シ「おいてくぞ〜!」
私はウェンディとシャルルの手を握って皆の所へ向かって走り出した。
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『ここから少しだけ、?目線でいきます。』
ウェンディさん達の後ろ姿を見送った後、僕はこっそりと夜の廃校に行きました。入ってすぐ近くに、さっき僕が仕掛けた『幽封壁』で身動きが出来なくなっている少年少女の幽霊達がたくさんいました。
?「『幽封壁』、解除。」
廊下に僕の声が響き渡ります。『幽封壁』
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