無印編
第一話
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首を傾げる中、ブラックエクスプレスは答えを導き出した。
「一体、どうすればドジラスは元に戻るんだ!」
「ジュエルシードを封印すれば戻ります。でも、その為には動きを止めないと。」
「よし!それなら俺様達も手伝うぞ!!!」
少女の説明を聞いたブラックエクスプレスは武器である暗黒鉄球を取り出した。ウッカリーも背中のキャノン砲を前に向けている。
「ダメ!危険過ぎる!!」
「そうは言っても、子分が大変な事になっているのに親分の俺様が何もしない訳にはいかんからな。」
「同じ子分もだよ!」
少女が止めようとするが、ブラック達の決意は固かった。
「分かりました。気をつけて下さい。」
二人の覚悟を聞いた少女は共闘を受け入れる。
「行くぞ!暗黒鉄球!!!」
まず、ブラックエクスプレスが暗黒鉄球をドジラスに向かって投げた。すると、ドジラスはそれを両手であっさりと受け止める。それだけでなく、なんと暗黒鉄球を引っ張った。
「ぐっ・・・身体の大きさだけで無く、パワーも上がっているのか!?」
何とかそれを耐えるブラックエクスプレス。すると、今度はウッカリーが背中の煙突型キャノン砲をドジラスに向かって発射した。
「目を覚ましてよ、ドジラス!」
「ゴホッ!?」
発射された暗黒石炭はドジラスに当たり、黒い煙を撒き散らす。それにより、ドジラスの視界が遮られ、ブラックエクスプレスを引っ張る力が弱まった。
「今だ!!!」
その隙を逃さず、ブラックエクスプレスは暗黒鉄球に電流を流す。
「アバババババ!?」
ブラックエクスプレスはいつもこれでお仕置きをしているため、効果は抜群だ。
それに合わせ、少女が戦斧を振るった。
「ジュエルシード!封印!!」
すると、戦斧から金色の帯のような物が伸びてドジラスに巻き付いた。そして、ドジラスの身体から例の青い宝石、ジュエルシードが分離し、ドジラスは元に戻った。
「これで大丈夫です。」
そして、少女はそう言うと、宝石を戦斧の中に取り込むのであった。
「そうか、それは良か・・・」
その時、なんとブラックエクスプレスとウッカリーが倒れてしまった。
「だ、大丈夫ですか!?」
それを見た少女は慌てて二人に駆け寄る。すると・・・
グゥ〜
腹の虫の音が響いた。
「は、腹ペコの状態で戦ったから・・・
「もう動け無い・・・」
「「ガクッ」」
そして、二人は気絶した。
「ど、どうしよう!?」
困惑する少女であったが、ひとまずドジラスを含めた三人ともを自分の家に運ぶ事にした。
これが、少女“フェイト・テスタロッサ”とブラッチャー三人組の出会いである。
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