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IS【インフィニット・ストラトス】《運命が変わった日》
【第236話】
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目を感じるのか、声に力が無く、通話が切れる。


「悪い。 ラウラが来るんだがどうもこの辺りで道がわからなくなったらしいから迎えに行ってくるよ」


 そう俺が伝えると、皆一斉に頷き――。


「わかりましたわ。 お早いお帰りをお待ちしてますわ」


 胸に手を当てるセシリアは、いつもながら様になっていた。


「うん。 ラウラの事、お願いするね……?」


 そう言いながらゆっくりとベッドに腰掛けると、軽くその感触を楽しむシャル。

 だが表情はラウラが心配なのか、眉が少し下がっていた。


「じゃあ、戻ってくるまで皆と話してるよ」


 美冬はそう言いながらベッドに身を預けるように寝転がった。

 ――他の男子の前でこんなことしないかが心配になる。


「ヒルト、気をつけてね?」


 そう身を案じる未来。

 まあ、事故は起こさないように気を付けないとな。


「じゃあ暇だったら漫画もあるし、適当に部屋漁っても構わないから」


 そう言い、俺は部屋のドアを開けるとゆっくりと階段を下りていく。

 ここで慌てたら階段落ちという洒落にならない結果に繋がるからだ。

 一階へ下り、リビングを覗くと母さんが洗い物をしていたので――。


「母さん? ちょっとこれからラウラを迎えに行ってくるよ。 ……てか親父はどうしたんだ?」

「お父さんなら今、財団の方と電話してるわよぉ? ……何だか、財団経由でアメリカ政府直々の依頼らしいけど……。 詳しい話はまた後で話すと思うから、貴方はラウラちゃんを迎えにいきなさいな」

「……了解。 直ぐに戻るから」


 そう言って玄関で靴に履き替えてから外に出る。

 容赦無い夏の陽射しが降り注ぐ中、さっきの母さんの言ってた事を思い出していた。

 ……アメリカ政府が親父に直々の依頼って――。

 情報が少なく、何故親父なのかはわからないがラウラをあまり待たせる訳にもいかないので自転車を道に押し出すと、俺はそのまま漕いでラウラの元へと向かった――。
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