投了
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サスの言葉にマカロフは言葉を失う。
再びハッピーが別の人物の名を挙げた。
「ガジルだっ!」
『残念〜!アイツは参加してねーみてーだぜ。元々ギルドに対して何とも思ってねぇ奴だしな』
「シュラン!」
『アイツも参加してねーぜ』
しばらく考え、ハッピーはもう1人名を挙げる。
妖精の尻尾最強の女問題児を姉に持つ男の名を。
「クロスがいるよっ!」
『クロス?・・・ああ、女王様の弟か。アイツならそこに名前あるぜ』
思念体が指差す先の文字を見て、ナツ達は驚愕する。
確かにそこにはクロスの名前があった。
【クロス:22人抜き】
「「「22人抜き!?」」」
参加しているギルドメンバーは88人。
22人という事は、メンバーの4分の1を1人で倒しているという事になる。
『スゲェよな。1人でギルドの奴らの4分の1を倒しちまった。ま・・・つー事は魔力の消費もハンパねぇだろ。そんな状態で雷神衆と戦えるのかねぇ・・・ククッ』
ラクサスが笑う。
「俺がいるだろーが!」
『ここから出れねーんじゃどうしようもねーだろ、ナツ』
マカロフは苦しげに目を閉じ、ゆっくりと口を開く。
「解った。もうよい」
呟き、顔を向けた。
「降参じゃ。もうやめてくれ、ラクサス」
「じっちゃん!」
マカロフの言葉にナツが叫ぶ。
その言葉にラクサスは笑みを浮かべ―――表情を崩した。
「ダメだなァ・・・天下の妖精の尻尾のマスターともあろう者がこんな事で負けを認めちゃあ。どうしても投了したければ、妖精の尻尾のマスターの座を俺に渡してからにしてもらおう」
マカロフが目を見開く。
「汚ーぞラクサス!俺とやんのが怖えのか!?ア!?」
ナツが叫ぶ。
「貴様・・・最初からそれが狙いか・・・」
マカロフが呟く。
ラクサスの笑みが、悪人に似た笑みに変わった。
「女の石像が崩れるまであと1時間半。よーく考えろよ」
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