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Element Magic Trinity
投了
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「どこ行きやがったんだ?」

2人も建物の間に入り、ビックスローを探す。

「ここだよ。グレイ、スバル」

上から声がして顔を上げると、建物と建物の向かい合う壁に足を付け、腕を組んだビックスローがいた。

「テメェ・・・一体何がしてぇんだ」
「俺ぁ勝負は好きだが、これはちっと頂けねぇよ」
「言ったろ?遊びたいんだヨ。ベイビー達も」

グレイの問いに笑顔を浮かべたまま、ビックスローが言う。
その瞬間、足元に文字が浮かんだ。

「!術式!?」
「やべーな、こりゃ・・・」

驚愕している間に、術式の壁が2人を囲む。
その術式のルールは―――――――

【ルール:この中にいる者は戦闘終了まで魔法の使用を禁ずる】

「罠か!?」
「魔法使用禁止って・・・はぁっ!?」

目を見開く。
スバルはエウリアレーの引き金を引くが、カチカチと小さく音がするだけで弾は出ない。

「こういう時に遠隔操作系の魔導士は有利だね」

ビックスローが言ったと同時に、シュッとマネキンが現れる。

「マネキン!?」

驚愕した瞬間、マネキンから光線が発射される。

「ぐぁあ!」
「うがあぅ!」

防御態勢を取るものの、建物と建物の間という狭い空間で魔法が使えない状況では避ける事も防ぐ事も満足に出来ない。
続くように、別のマネキンも光線を放つ。

「ああああっ!」
「があああっ!」

小規模の爆発が起こり、煙で2人の姿が見えなくなる。

「うひゃはははっ!残念残念!さすがのグレイとスバルも魔法が使えないんじゃねー」

ビックスローが笑う。
暫しの静寂。

「!」

ガッ、と。
煙の中から黒と銀が飛び出し、壁を蹴って上へ進んでいく。

「バカな!」

リズミカルに壁を蹴って、飛んだ。

「うおおおおっ!」
「らああああっ!」

叫び、拳を握り締める。

「ぐおおっ!」

そして同時に、ビックスローの顔に拳を叩き込んだ。
3人とも地面に倒れる。

「こいつら・・・ベイビーの攻撃をあれほど喰らって・・・」

ありえない、と言いたげな表情を浮かべるビックスローの目に、横向きに倒れるグレイと仰向けに倒れるスバルが映る。

「なーんだ、もう終わってんじゃねーか」

2人は、気を失っていた。












【グレイとスバル:戦闘不能】
【残り29人】

現れた文字に、ナツ達は言葉を失った。

『ふははははっ!だーから言ったじゃねーか!』
「嘘だっ!絶対なんか汚い手使ったんだよ!」
「ぬうぅ・・・」

ハッピーが叫び、ナツが唸る。

『あとは誰が雷神衆に勝てるんだ?クク・・・』
「・・・」

ラク
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