投了
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「へぇ・・・なら!」
グレイに向かって放たれた刃に向かって、スバルがエウリアレーを向ける。
その銃口にオレンジに似た色合いの光が集まっていく。
「アースシェイカー!」
スバルが吼える。
撃ち出された魔力弾がラインフォーメーションの軌道をずらす。
ずれても尚グレイに向かうラインフォーメーションは、スパァン、と腕を切った。
「ナイス」
自分が立っていた位置に急いで置いた、マネキンの腕を。
近くのマネキンの頭を掴んだ状態で、グレイは飛んでいた。
エウリアレーを構えたままのスバルが笑い、呟く。
「年下のくせにやるなァ、グレイ、スバル。次はビクトリーフォーメーションだ」
指さし、言う。
「・・・」
反応はない。
「どうした!?ベイビー!?」
あわててそっちを向くと、氷の中に閉じ込められた人形達がいた。
グレイが凍らせたのだ。
「んなっ!?いつの間に!?」
ビックスローが驚愕する。
「いぎぃっ!」
「グランバースト!」
「うぐっ!」
油断していたビックスローの顎にグレイの飛び膝蹴りが決まり、続けてスバルが暴風を圧縮した魔力弾を撃ち込む。
「アイスメイク・・・」
倒れこむビックスロー。
造形魔法の構えを取るグレイと、エウリアレーの銃口に魔力を集束するスバル。
「大槌兵!」
「マーシーレイン!」
「エックスフォーメーション!」
天井辺りから氷のハンマーが落下し、近くの棚を蹴って跳んだスバルの銃から雨の如く弾丸が降る。
寝ころんだ状態でビックスローは腕をエックスにし、マネキンでそれらを防いだ。
「何!?」
「どうなってんだ!?人形は凍らせてあんだろ!?」
2人は目を見開く。
「俺のセイズ魔法【人形憑】は魂を人形に憑依させる魔法。人形は氷づけにされても魂は無理。別の人形に移る事が出来る」
『できる』
ふわふわとマネキンが浮く。
そのマネキンの足元で小さいクマの人形も浮いていた。
「だったらテメェ本体を凍らせてやるァ!」
「何の問題もねぇよ。テメェを撃ち抜きゃいいんだからな!」
「やれるもんならやってみなー」
べーっとビックスローが舌を出す。
「うひゃひゃひゃひゃー!」
グレイが放った氷とスバルが撃った銃弾をマネキンとクマの人形で防ぎ、ビックスローは背を向ける。
「てめ・・・逃げる気か!?」
「んだとコラァ!」
当然、2人はビックスローを追う。
「うほほー」
「待ちやがれ!」
「逃げんじゃねーよ!」
逃げるビックスローを追うグレイとスバル。
ヒュル、とビックスローが建物の間に入っていった。
「あの野郎」
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