孤高の反逆分子
[前書き]
[1]本文
寒い………
男が感じる感覚は己を蝕もうとする死の恐怖と寒さだけだった。
昨日の事がまるで夢のように感じる
右に最愛の妻、左に愛するわが子そんなささやかだが大切な幸せに囲まれていた………昨日までは
今男の目には昨日まであった幸せな景色は写っていない
最愛だった二人だったものが今男の前に無造作に投げ捨てられていた
男にはもはや自分の身に何が起きているのか判断する余裕は残っていない
今男の部屋は吹雪で包まれていた………
通常ではありえない物理現象の無視
しかしこの世界ではたった一つだけこの馬鹿馬鹿しい現象をいとも簡単に発生させるモノが存在する
男の部屋だった四角く囲まれた立方体の中に何かがいる
それは人類を滅亡寸前まで追い込んだ禁忌の術によって造られた魂を持たない合成生物
「キメラ………」
男がつぶやいた次の瞬間には男の意識は荒れ狂う吹雪に揉み消された
[1]本文
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