第九話
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うという技を行使した。
そしてエヴァの違和感が更に脇だった。
「私が編み出したお前の知らない新しい技法、『闇の魔法』だ」
オレの知らない技法というがオレは知っている。
机上でだが既にオレは『闇の魔法』を完成させている。
しかし、オレに適正が無いこととリスクの高さから封印している。
まさかエヴァが独自に開発するとは思っても見なかった。
そしてエヴァは闇に落ちている。
吸血鬼だからか浸食率はまだ低いが確実に闇に浸食されている。
「エヴァ、今すぐそれを解くんだ」
「嫌だ、これを解いたらお前はまた私のことを見なくなる。どうしてもと言うなら力づくで解かせるんだな」
「いいだろう」
一瞬で意識を狩ろうと瞬動で背後を取り首筋に手刀を叩き込む。
「なっ」
だがその腕が凍り出しエヴァから離れる。
「汝は熱」
凍った腕に呪符を貼り熱を放出させ解凍を行う。
その間にもエヴァは魔力糸を使いオレを絡めとろうとする。
オレも影を操り魔力糸を切っていく。
「リク・ラク・ラ・ラック・ライラック。来たれ氷精 爆ぜよ風精 氷爆」
「我が手に宿るは炎の精、汝の一部で立ち塞げ。フレイムドーム」
エヴァが唱えた氷爆に対し炎の膜で時間を稼ぐ。
周りの炎のおかげでオレの影は小さくなりエヴァのゲートも防ぐ。
「チッ、闇の吹雪の前にこおるせかいを取り込んでいたか。魔法主体でやるしかないな」
凍っていた腕が完全に動くのを確認してから詠唱にはいる。
このときオレは重大なミスを犯してしまったがそれに気付いたのはすぐ後だった。
「空よ、力なき我らに偉大なるその力をお貸しください。我が望むは雷雲。その力によって彼のものに裁きを(メル・ウォン・レイス・ラーメルス。来たれ雷精 風の精 雷を纏いて吹きすさべ 南洋の嵐 )」
意識を奪う為に雷の魔法の同時詠唱し完了と同時にフレイムドームを解除。
目の前に巨大な氷塊が迫っていた。
とっさに先の魔法の対象を氷塊に変更する。
雷が氷塊に落ち砕け散る。氷塊の破片の隙間からエヴァが見えたので瞬動を使い破片をくぐり抜けてから雷の暴風を放つ。
それに対してエヴァは左手を出すだけだった。
一瞬、諦めたのかと思ったが地面が突如光り、フレイムドームで溶けた部分に魔法陣の一部が見えエヴァの行動が何を意味するのかを理解した。
ーーー敵弾吸収ーーー
オレは雷の暴風に出来る限りの魔力を注ぎ込んだ。
どれだけ強くなるのか簡単に想像できた。
side out
side エヴァ
レイトが私を見てくれている。
レイトが私を心配してくれている。
『闇の魔法』のリスクが高いことは承知
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