第五話
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体に転移阻害結界を張っている」
ばれました。主にチャチャゼロが原因で。
「シカタネエだろ、ヒマダッタンダヨ」
「だからって街で人を斬ってその場を見られるなよ!」
「ケンカは後にしろ、それよりこの場をどうやって切り抜ける」
「荷物は?」
「全部別荘に放り込んだ」
「よしなら逃げよう。こんなこともあろうかと街の外までの抜け穴を掘っておいた」
「......いつの間に掘ってたんだ?」
「この家を手に入れてすぐに」
ベッドをどけて床の一部を取り外す。
「大変だったぜ、魔法を使うと音で気付かれるから手作業で掘り続けたからな」
「掘り返した土はどうした」
「全部オレのダライオマ魔法球の中に放り込んで錬金した」
「相変わらず反則すぎるぞ」
「いいから早く」
「あっ、ちょ」
「ケケケ」
エヴァとチャチャゼロを穴に放り投げオレ自身も飛び込む。
「我が手に宿るは理の精、汝が一部を我が意のままに。錬金」
呪文を唱えると同時に穴が上部から塞がっていく。ある程度塞がったら錬金を止めてそのまま抜け穴を通り街の外まで出る。
「これからどうするつもりだレイト」
「それなんだがアリアドネーに向かおうと思う。あそこは学ぼうとする者なら犯罪者であろうと受け入れると明言している国だからな。研究にはもってこいだ」
「本気で言っているのか」
「本気さ、まあ変装しているから大丈夫だろ。ただしチャチャゼロお前は動けない様にするぞ」
「ソリャネエゼ、ダンナ」
「たまには狩りに連れて行ってやるから文句は言うな、エヴァも良いか」
「ああ、今回は完全にチャチャゼロが悪いからな」
「まあ、喋れる様にはしといてやるよ」
こうしてオレたちはアリアドネーに向けて旅立った。
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