スーパーロボット大戦OG外伝
0498話
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知した」
2人が頷き、ブリッジから出るのを見送る。そして再度艦長へと視線を向け……
「今回の出撃、俺の機体はミロンガじゃない。その辺を間違えないようにしてくれ」
「……ミロンガではない、とは? この艦に乗っている機体はアクセルさん達の3機のみですが」
「まぁ、その辺は気にする必要は無い。イスルギ重工のトップも承知していることだからな」
「は、はぁ。まぁ、確かに自分から危険な場所に踏み込みたいとは思いませんので、承知しておけと言うのなら承知しておきましょう」
艦長が頷いたのを見て、俺もまたブリッジを出て格納庫へと向かう。
この艦は今回俺達の為だけにイスルギから借りた艦なので、整備員の数もそれ程は多くない。格納庫の中でもそんな整備員達がいない場所へと移動して脳裏に空間倉庫のリストを表示、グロウセイヴァーを選択する。
すると次の瞬間、俺の隣には長年使ってきた愛機の姿が存在していた。
……恐らくこの機体を使うのはこれが最後、あるいは残り少ないだろう。そう思うとさすがに愛着が湧いてくる。
そんな風に思いつつコックピットへと乗り移り、グロウセイヴァーを起動させる。
突然何処からともなく現れたその機体に周囲が固まっている中、外部スピーカーのスイッチを入れる。
「こちら、アクセル・アルマーだ。この機体に関しては俺が秘密裏に持ち込んでいた物なので気にする必要は無い。それぞれ自分の作業に戻れ」
……まぁ、空間倉庫に入れて持ち込んだんだから秘密裏に持ち込んだというのは嘘じゃない。
スレイにしろ、ムラタにしろ、グロウセイヴァーを見ても特に何を言ってくる事もなかった。まぁ、ムラタはともかくスレイはフィリオを心配してそんな余裕はないのだろうが。そうしてやがて30分程が経ち……
「アクセルさん、ヘルゲートに到着しました。ヘルゲートにはバルトールの数が多く見られ、これ以上は接近できません。なので本艦はここで待機させてもらいます」
「ああ、それで構わない」
艦長に頷き、次いでスレイとムラタへと通信を送る。
「準備はいいな、出撃するぞ」
「問題無い、こちらはいつでもいける」
「俺も同じくだ」
スレイが真剣な顔で頷き、ムラタは獰猛な笑みを浮かべている。
それを確認し、ハッチからグロウセイヴァーを出撃させる。
「アクセル・アルマー、グロウセイヴァー、出るぞ! カリオンと無明は俺に続け!」
その言葉と同時に、ペレグリン級の格納庫から宇宙空間へと出撃するのだった。
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