スーパーロボット大戦OG外伝
0498話
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だろう。最悪また鵬法璽か。
そんなスレイの様子を数秒眺め、先程から黙ったまま和食風の朝食を口へと運んでいるムラタへと視線を向ける。
「ムラタ、ヘルゲートでの戦いでお前の無明にも存分に働いて貰う事になる。しっかりと体調を整えておけ」
「承知した」
こうして朝食が終わり、俺達3人はホテルのチェックアウトを済ませる。
その後、宇宙港へと向かう途中で何度か検問があったが……移動に使っていた車はそれ程大きくなく、ブラックホールエンジンを運ぶのは不可能だった為に形式的なものだけで済んだ。微に入り細に入り検問されていたのは、貨物なりなんなりを輸送する大型の車両を使っている者達だった。正直、済まんとしか言いようがない。まさか警察にしろマオ社の担当者にしろ、空間倉庫なんてものがあるとは想像もしていなかったのだろう。
いやまぁ、もしこの状況で空間倉庫の存在を察知している者がいたとしたらどれだけ頭が切れるんだって感じだが。
とにかく、特に何か想定外の事態がある訳でもなく俺達は無事にペレグリン級へと到着する。
「アクセルさん、無事で何よりです」
ブリッジへと移動して艦長に出迎えられ、小さく頷く。
「こっちの方で何か異常は?」
「一応、昨日の件で臨検はありました。何しろこの艦はイスルギ重工の所属ですので、マオ社襲撃と関連づけられたのでしょう。……まぁ、考えそのものは間違っていなかったのでしょうが」
チラリと俺へと視線を向けてくる艦長。俺がマオ社に侵入したというのは言ってないが、それでも大体の予想はしていたのだろう。
「それで、臨検についてはどうなったのだ? 私のカリオンに手出しはされていないだろうな」
「その辺は問題ありません。実際に色々と調べていたようですが、この艦の搭載機はあくまでも3機だけでしたからね。もちろんカリオンに関しても何の手出しもさせませんでしたよ」
スレイの言葉に安心させるように応える艦長。
その報告を聞きつつ、何だかんだ言ってもこの街の警察は優秀なんだろうと思わず納得する。結局証拠は見つけられなかったものの、このペレグリン級に目を付けたのはさすがと言うべきだろう。
「まぁ、結局は何も見つからなかったのでそのまま帰りましたが。それで、その件はともかくこれからはどこに向かうんですか?」
「バルトール事件を終わらせる手伝いをな。……スレイ」
俺の言葉に頷き、スレイがディスクを艦長へと渡す。
「このデータに入っている座標へと移動してくれ。ヘルゲートの場所だ。その他のデータも入ってる」
「ヘルゲート、ですか? 聞いた事がない名前ですが……」
首を傾げる艦長だが……まぁ、その辺についてはしょうがない。何しろロレンツォが名付けたヘルゲートという名称は別に大々的に発表
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