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IS インフィニット・ストラトス〜普通と平和を目指した果てに…………〜
number-11
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ー》まで使える始末。
これは、一夏は知ることがまず有り得ないことなのだが、倉持技研が開発を途中で投げ出したISを束がISに願われてしょうがなく最後まで作ってやり、一夏のもとへとしょうがなく送ったものなのだ。
倉持技研は投げ出したが、事実上倉持技研の方で作ったということになっている。その当時、ほぼ同時進行で開発を進めていた更識楯無の妹、更識簪の専用機《打鉄弐型》を中断して開発したということになっている。
これにはさすがに楯無も文句を着けに倉持技研に詰め寄ったが、ただ謝るばかりで特に言い訳もせず、理由も話すことなく謝るもので、楯無もこれには引き下がるをえなかった。
……話がずれている。
つまり何が言いたいかというと、自らの姉である千冬の活躍は嬉しい。自分もそこにたどり着きたい。明確な目標をくれた姉のところまで行きたい。――――強くなりたいという一夏の気持ちを言いたかったのだ。
そしてクラス代表決定戦の末、最下位でもあったに関わらず、代表に選考されてしまった。そのせいでほぼ初心者であるのに、期待されているのだ。クラスメイトの期待が両肩に重くのしかかる。期待されて嫌なわけがない。でも、初心者である人に期待されても……ということだ。
重く憂鬱な気分になりながら、思う一夏。
時計を見てみるが、まだ時間は5時前。あと1時間は睡眠時間をとれるのだろうが、如何せん、一度起きてしまえば目が冴えてしまう一夏。二度寝などできる訳もなく、いつもなら隣のベットにはもういない筈の箒も珍しくまだ寝ているようで、その寝顔を少し眺めると、起こさないようにベットから出る。
後々で遅れないように音を立てないように制服に着替えると、なんとなく風に当たりたくなった一夏は、屋上に行くことに決めてこれまた音を立てない様に部屋から出ていく。
部屋から出ると、当たり前だが廊下は物音一つなくしんと静まり返っている。まだほかの人は寝ているのだから起こさないように歩きながら屋上への階段へと歩いていく。そしてその屋上への階段の前で、見慣れた顔を見かけた。
「あれ? 千冬姉。どうしたんだ?」
「ん? ああ、一夏か。いやなに、風に当たってきたんだ。後、今は別に構わないが、学校では織斑先生と呼べよ?」
「分かった。じゃあ、俺も風に当たってくるよ」
「そ、そうか……別に止めはしないが、騒ぐようなまねはしないでくれよ。では、学校でな」
一夏の脇を通り過ぎていく千冬。その背中を見送ると千冬が残していった言葉が気になったが、関係のないことと割り切り、屋上へ向かっていく。
あとは屋上の扉を開けばいい風が体に当たってくるはずだった。不意に声が聞こえてきて開けるのを躊躇った結果、少しだけ扉が開いた。
その隙間から屋上の様子を窺うと、あるベン
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