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ネギまとガンツと俺
第22話「南の島」
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い評価をもっているため聞いたのだが、答えは即座に、そして予想以上に厳しく返って来た。

「「ない!」」
「うん、ないわ」
「……ない」

 上から順に裕名とまき絵、亜子、大河内アキラ。

「「「「「へ?」」」」」

 その場にいた、チアの三人以外にも早乙女ハルナや宮崎のどかがその異様なまでの拒否に呆気に取られた声を漏らした。

 拒否の声を出した4人はいずれもネギの弟子入りテストをみた人間だった。容赦のないタケルの拳がネギを打ちのめしたことがまき絵達の怒りの原因である。

 ネギは笑って感謝していたが、タケルとネギの関係性も、タケル自身の考え方を知っているはずもない彼女達にそれを理解できるはずも許せるはずもない。あの一件以来タケルのことを優しい人間だとは考えなくなっていた。

 タケルとある程度の交流がある人間、アスナや木乃香、刹那は特に確執もなく付き合っていることからも、タケルに関する理解度の差を現しているといえるのかもしれない。

「……ちょ、なんでなんで〜? あんな優しい人、そういないと思うよ?」

 拒絶したまき絵たち4人に対するのは桜子たち、3人のチアリーダーズだ。この3人はタケルが迷子の子を助けるところや、その子を助けるために不良を殴ったところを見ていた。

 だからこそ、桜子たちの中ではネギよりも高評価を得ているのだが

「ええ〜〜、ないない! あの人絶対、鬼か悪魔くらい酷い人だよー!!」
「そっちこそないでしょ! あの人メチャクチャ優しいんだからー!」

 お互い、タケルの一面を見ているだけに、相手側の言うことを理解できない。というか信じることができずにいた。

 ギャーギャーとお互いが見たタケルのことを話し合うが、やはり無駄。

「嘘つかないでよ!」
「こっちの台詞!」

 ちなみに、どちらの現場にもいたネギと木乃香に話を聞けばどちらも事実だということがすぐに分かるのだが、そんな些細なことにも気付かないほどに血が頭に上っているらしい。

 気付く気配はない。

 大声で、それこそ夜になるまで言い合うのであった。




 ――と、いうわけで。

「そういえば、タケルさんてどの部屋か知ってる?」
「さ、さぁ?」
「……聞くの忘れてたね」

 こうして、チア三人のタケルと遊ぶ計画は見事に崩れ去り、徐々に夜は更けていく。




 時刻は朝の4時半過ぎ、だろうか。

 ずっと一つ部屋で遊んでいた彼女達だったが、さすがに眠気の限界に来ているらしい、そろそろと脱落者が出始めていた。

 日が昇り始めようとしている空を見た刹那が木乃香に声をかける。

「お嬢様、そろそろ私達も部屋に戻りましょう」

 彼女もまた眠気の限界に来ている
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