第22話「南の島」
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るようだ。
本来はあやかがネギと2人でバカンスを楽しむために用意したらしいが、噂好きの数人にばれて、結局3−Aのクラスメイトが約半数ほどついてくることになった。
それに呼応するかのようにタケルも連れて来られた彼だったが場違いなことに、服装は水着ではない。別にカナヅチだとかいうわけではないが、水着姿になると体に残っている傷痕を見られてしまうことになる。
結構生々しいので、もしかしたらドン引きさせてしまうかもれしれない。いや、それで済めばまだいいほうだろう。無駄に活発な彼女たちなら下手をすると根掘り葉掘り聞かれるという面倒くさすぎることになりかねないのだ。
と、いうわけでタケルはいつものように制服を着込んでいる……なんてことはさすがにない。ガンツスーツは荷物の中に入れて、服もいつもの制服姿ではなく、夏用の長袖ジャージを上下に着込んでいるだけだ。
それでも、少し異様なことには変わりはないが、あまり突っ込まれることもないような無難な格好だ。
「「「「海だ〜〜〜〜!!」」」」
特に元気な女性徒たち数名が呑気にはしゃぐ中、「ネギ先生との2人っきりのパラダイス計画が」とあやかが悔しさからか、肩を震わせていた。
元々来る気はなく、強引にここへと連れて来られたタケルだったが結果的には彼女の邪魔をしたことには変わりない。タケルが申し訳なさそうに声をかける。
「……スマン、ネギと二人になるつもりだったのか」
「え、あ! ホホホ、いえタケル先生はお気になさらないで下さい」
「いや、だが……」
あくまでも、頭を下げようとするタケルに、あやかは苦笑する。首をめぐらせ、周囲に聞いている人がいないことを確認してから、彼の耳に小声でささやいた。
「元々ネギ先生に元気を出していただくために催した企画ですから」
一旦言葉を区切り、あとは聞かれても大丈夫な内容なのか、体を離して言う。
「ネギ先生が一緒に行きたいとおっしゃったタケル先生なら、私も歓迎ですわ」
にっこりと微笑むあやかの姿が眩しくて、タケルは一瞬言葉を失ってしまう。
「……」
「先生?」
首をかしげる彼女に「……キミは良い娘だな」と笑う。
「え、あら。そ、そそそうですか?」
頬を微かに赤くさせて「そ、そういえばネギ先生が見当たりませんわ!? 私、探して参ります!!」と駆けていった。
「?」
急にいなくなったあやかに、今度はタケルが首をかしげる番だったのは言うまでもない。
「タケル先輩ー?」
「……む」
そんな彼に声をかけたのはよく見る顔ぶれ。木乃香、刹那、アスナの3名だった。
ほとんどの女性徒は結構に過激な水着を着ているため目のやり場に困っていたのだが、目の前の彼女達
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