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IS【インフィニット・ストラトス】《運命が変わった日》
【第235話】
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。 ……あ、あ、あー……あーん……」
躊躇いながら口を開くと、そっと舌に滑り込ませる様に一口切ったショートケーキを運ぶと、そのまま食べる。
やはりショートケーキなだけ、シンプルではあるが美味しさが格段と違って思えた――。
「ど、どうかな?」
「も、勿論美味しいぞ……? ……でも、やっぱりこの食べさせ方は慣れない……」
そう呟くようにシャルに伝えると、控えめな笑顔で微笑みかけ――。
「そっかぁ……。 ふふっ、でもそこもヒルトらしいよね……♪」
多分、六月に俺がシャルに食べさせた事を思い出しながら言ったのだろう。
どこか懐かしむような声に聞こえた。
「それじゃあお兄ちゃん? 恥ずかしいかもだけど、まだ私とみぃちゃん二人残ってるからね?」
「あ、あぁ……」
力なく返事をすると、困ったような笑顔を見せながらモンブランを一口切り――。
「はい、どうぞ……♪」
身を乗り出し、手で受け皿を作って口元へ運ぶのだが――その際、さっきと同じ様に胸の谷間がちょうど見える位置で視線に困った。
だが、瞼を閉じて口元に運ばれたモンブランを味わうと――。
「どう、お兄ちゃん?」
「……モンブランって、初めて食べたが悪くないな。 リップ・トリックのだからか?」
「そうですわね。 有名なパティシエの方がお作りになってますから……」
「そういえばお兄ちゃんって、基本ケーキはショートケーキばかりだったもんね?」
美冬の言う通り、俺は基本ショートケーキばかりだ。
……あれが一番美味しいし、シンプルで好きだったりする。
「じゃあ最後は私ね? ……はい、ヒルト?」
既に切り取り終えたレアチーズケーキを口元へ運ぶ未来。
動きに無駄が無いのが彼女の器用な所なのか、はたまた別の理由かはわからないが――。
最後ということもあり、躊躇なくパクりと一口で食べると――。
「はい、お疲れ様。 ……ふふっ、皆のケーキ、どうだった?」
「……美味しかったが、何だか疲れた……。 ……でも、あ、あ……ありがと……な」
照れ隠しの為、視線を全員から逸らすように天井を見ながらお礼の言葉を言うと――。
「うふふ。 どういたしまして……ですわ♪」
そうセシリアが立ち上がってわざわざ覗き込むように言う。
表情は満足してるのか、まぶしいぐらいの笑顔だった。
「ふふっ、僕達こそわがまま言ってごめんね? ……でも、何だかんだでヒルトはちゃんと食べさせてくれるし、食べてくれたよね♪」
シャルはそう言うと、空いた俺の左手をとると自分の両手で包むように握
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