第十二話 月光校庭のエクスカリバー
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台詞は、一誠だった。
駒王学園生徒会長、三年生、支取蒼那。またの名を、ソーナ・シトリー。
厳格な雰囲気をもつ一応先輩。男子より女子に人気がある。
もう一人、生徒会関係者を付き添っている。
「なんだ、リアス先輩、もしかして俺たちの事を兵藤たちに話していなかったんですか?同じ悪魔なのに気づかない方もおかしいけどさ」
いや、俺はわかってたけどな。お前ら以上に非日常に踏み込んでるんだよ。家に九尾がいるんだからな?つい最近悪魔になったお前とは違う。
「サジ、基本的に私達は『表』の生活以外ではお互いに干渉しないことになっているのだから仕方ないのよ。それに彼らは悪魔になって日が浅いわ。兵藤君は当然の反応をしているだけ。紫さんが異常なのよ」
えっ、俺って異常なの?あ、一般人だと思っていたからか。約二歳頃に境界を弄り始めたからなぁ。俺。
驚愕している一誠に朱乃が説明をする。
「この学園の生徒会長、支取蒼那様の真実のお名前はソーナ・シトリー。上級悪魔シトリー家の次期当主様ですわ」
「シトリー家もグレモリーやフェニックス同様、大昔の戦争で生き残った七十二柱のひとつ。この学校は実質グレモリー家が実権を握っていますが、『表』の生活では生徒会ーーつまり、シトリー家に支配を一任しております。昼と夜で学園での分担を分けたのです」
「会長と俺たちシトリー眷属の悪魔が日中動き回っているからこそ、平和な学園生活を送れているんだ。それだけは覚えておいてくれても罰は当たらないぜ?因みに、俺の名前は匙元士郎。二年生で会長の『兵士』だ」
「おおっ、同学年で同じ『兵士』か!」
「ハァ、俺としては、変態三人組の一人であるお前と同じなんて酷くプライドが傷つくんだけどな・・・・・・・」
「なっ、なんだと!」
「おっ?やるか?こう見えても俺は駒四つ消費の『兵士』だぜ?最近悪魔になったばかりだが、兵藤なんぞに負けるかよ」
俺は一つなんだよな。まあ、変異の駒だろうけど。そうじゃなきゃ話が噛み合わない。
「サジ、お止めなさい」
「し、しかし、会長!」
「今日ここに来たのは、この学園を根城にする上級悪魔同士、最近下僕にした悪魔を紹介しあうためです。つまり、あなたとリアスのところの兵藤君とアルジェントさん、それに紫さんを会わせるための会合です。私の眷属なら、私に恥をかかせないこと。それに、サジ、今のあなたでは兵藤君に勝てません。フェニックス家の三男を瀕死寸前まで追い込んだのは彼です。ーー『兵士』の駒を七つ消費したのは伊達ではないということです」
「駒七つ!?俺より三つも多い!?いや、待てよ。瀕死寸前?つまり兵藤はフェニッ
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