第十二話 月光校庭のエクスカリバー
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」
「はぅ!あぅあぅあぅ・・・あっ!」
ボールはアーシアの股下を通って後方にいってしまった。
まあ、運動神経は下の方だし。
「次、祐斗!行くわよ!」
「・・・・・・」
ボールはボケッとしていた木場の頭に当たった。そこに一誠が活を入れる。
「木場!シャキッとしろよ!」
「・・・あ、すみません。ボーッとしてました」
「祐斗、どうしたの?最近、ボケッとしてて、あなたらしくないわよ?」
「すみません」
大丈夫か?全く。木場はボーッとして、リアスは恋愛マニュアルを読むし、一誠は着々とハーレム築いていくし、幽々子は相変わらず大食いだし、籃は猫又探し始めるし、ほんと、
「平和よねぇ」
思わず口に出してしまう。平和ほど尊いものはないとよく聞くし、縁側で茶でも飲んでまったりしていそうな感じだな。久しぶりにお菓子でも作ろうかな?たまには息抜きもいい。
「あらあら。ところでイッセー君、ご存じ?」
「なんでしょうか?」
「最近、部長ったら恋愛のマニュアル本を読んでいるんですよ」
「れ、恋愛のマニュアル本!?ま、まさか、そ、そんな・・・」
大丈夫だろう。その恋愛の矛先は一誠に向かっているし。
やっぱり端から見ると楽しいな。人の恋愛。しかも修羅場あり。ヤンデレいなくってよかったな。
しかも一誠って普段変態なのに何故かヘタレ+いざというとき鈍感だもんな。
「さーて、再開よ!」
全く。性に合わねえよ!
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次の日の昼休み。
エロ三人組がまた騒いでいる。だが、その話の中に俺を出すな!しかも声に出すな!腹立つな!オイ!
「はぁ・・・」
「何溜め息ついているのよ、紫」
・・・・・・。どうしても、あの体験のせいで霊夢が二人いるみたいで混乱しかける。
あの幻想入りで様々な体験をした。特に貴重だったのは、幻想郷の博麗霊夢、霧雨魔理沙、森近霖之助、魂魄妖夢、西行寺幽々子、そして何より、八雲紫に会った。俺みたいな東方好きなら泣いて喜ぶであろう体験だったが、はっきり言って怖かった。本当に、喜べる人の神経ってすごいな。いきなり死にそうな体験をして、今いる場所が幻想郷だと知ったら、急激に自分がこの世界にとっての異物という感覚が増えた。
幻想郷に、八雲紫は二人もいらない。
そう思うと、俺は幻想郷に居場所はないと思った。いくら全てを受け入れる幻想郷でも、俺を受け入れるのは不可能だと思う。ほかでもない、八雲紫が拒絶するだろう。だから俺が幽璃としていたのかもしれない。
「紫
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