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ドラクエX主人公に転生したのでモテモテ☆イケメンライフを満喫できるかと思ったら女でした。中の人?女ですが、なにか?
二部:絶世傾世イケメン美女青年期
百四十五話:獲得の痛み
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の反省を踏まえてか、投入完了後に速やかに退避し、ツボから遠く離れた部屋の隅に避難していました。
「……爆発はせぬはずじゃが、念のためじゃ!そなたらは念のため、ツボから離れるでないぞ!」
「はい!」
また何も言ってないのに私の視線の意味を正確に読み取った先生が、離れた場所から声を張り上げます。
先生は無理して適性を身に付ける必要は無いってか、付けてもどうせ使えないだろうけど、ここまでやってもらって私たちがうっかり失敗するわけにはいかないもんね!
爆発はしないと言う先生の言葉を疑うわけでは無いですが、私も念のため爆発に備えて身構えると。
ヘンリーに、庇うように抱き締められます。
「ヘンリー」
「念のためだよ」
それ以上なにかを言う間も無くツボから一気にケムリが噴き出して、部屋中がケムリに包まれてまた視界が真っ白になって。
強い耳鳴りと共に、脳髄が締め付けられるような痛みを感じます。
「……う……」
思わずふらつきながらも、なんとか踏みとどまりますが。
「……くッ……!」
「……ヘンリー?」
私を強く抱き締めていたヘンリーが大きくぐらついて、私から手を離して一人で倒れそうになるのを、反射的に捕まえます。
「……ドーラ……離、せ」
「暴れないで!ちょ、バランスが!」
私だって大岩を軽く運べる程度に力はあるわけなので、やろうと思えばヘンリーをお姫様抱っこだってできるはずなんですが。
やはり体格差は如何ともし難いというか、ちゃんとバランスが取れればの話であって。
私を巻き込まないように一人で倒れようとするヘンリーを支えながら持ち直すのは難しく、ずるずると崩れ落ちるヘンリーの頭を胸元で抱き止めて捕まえ、そのまま一緒に座り込むことでなんとか事無きを得ます。
はあ、良かった、頭は打たせずに済んだ。
それは良かったけど、でもこのままじゃ……!
「……ヘンリー?大丈夫?わかる?」
胸に抱え込んだヘンリーの耳元に静かに囁きかけ、意識を確認します。
「…………大、丈夫、だか、ら……!離、せ……!」
「離したら倒れるでしょ。ダメだよ」
苦しそうに切れ切れになりながらも返事があり、ひとまず意識は保たれていることに安堵します。
体に力が入らない様子なのに、それでも離れようとするヘンリーの頭をまたしっかりと抱き締めて、先生に視線を向けると。
「……我が、助手の助手よ!気を、気を確かに持つのじゃ!そんな、挟まれて、包まれて、埋もれて死ぬとは!!うらやまけしからん!!そなたはまだ若い、気をしっかり持て!生きよ!!」
取り乱した様子で、おかしなことを口走っています。
「先生!!死ぬとか、縁起でも無いことを
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