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もしもこんなチート能力を手に入れたら・・・多分後悔するんじゃね?
一応能力を使ってる見習い騎士クロエの成長記・14冊目
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防衛システム『ナハトヴァール』だ!≫

怒ったように体を動かすナハトヴァール(以後略してナハトでいいか)から目を逸らすニルス。動くたびに胸を覆う髪の絶対防護領域が崩れそうになっているのだ。マジで勘弁してほしい。
夜天の書人格管制プログラムであるリィンフォースに何所となく似ているが、こちらは肌が薄く青みがかっていて、髪が灰色だ。ついでに存在感在りまくりの角(?)もあってか、不思議とイメージは一致しなかった。

「ほらじっとして・・・服をちゃんと着たら皆もうからかってこないと思うから、ね?」
≪ほ、本当か?皆私の話を聞いてくれるか?(´∀`*)パァァ≫
(何だこの子・・・)

目は目隠しの様なもので覆われているが声と口元で表情が簡単に読み取れる。何だかすごく期待している感じの雰囲気だ。ナハトちゃん、暴走体だとか言われてたけど全然暴走してないんじゃないのか?そう疑問に思いながらもニルスは管理局の上着(マリアンの提供)を着せてあげようとして・・・ふと気付いた。

「あ!腕が埋まってるから袖通せないじゃん!?」
「・・・ウエェェェーーン!みんな・・・みんな私を馬鹿にするんだぁぁぁーーー!!」
「ああっ!泣かないでナハトちゃん!大丈夫、大丈夫だから!!おーいクロノ君!ちょっとアースラの医務室からローブタイプの病院着転送してもらって―!!」



しばらくお待ちください・・・



目隠し+両手両足拘束状態で泣いている女性に服を着せるニルス。限りなく犯罪チックな光景だが本人たちは至って真面目である。男性陣はクロエを含めて目を逸らしているのが何とも変な空気を作り出していた。女性陣は誰も止めない。泣きわめくナハトをあやしてみせたニルスの手腕を買っての事である。そんな腕前は買われたくなかった、とニルスは肩を落としながらローブを巻きつけていく。

≪そ、そこは少しゆっくりしてくれ。擦れるから・・・≫
「ご、ごめん。こんな感じでいい?」
≪・・・お前の手は暖かいな≫
「ナハトちゃんの身体はひんやりしてるね?・・・はい、出来た!」

ローブを着せ終えたニルスはふう、と一息ついた。何せ女性に服を着せる任務など殆どしたことが無い(救助任務で何度かしたことはあるが)ので神経を使ってしまった。だが、これで漸く一段落である。

≪服・・・服だ。着るのは600年ぶりくらいかな?・・・ふふっ♪≫
(なんだろう、ナハトちゃんが余計不憫に思えてきた・・・民間人救助のためとはいえ射撃魔法叩き込んでごめんね?)

「おー・・・」
「ちょ、はやてちゃんガン見しすぎよ・・・」
「んー・・・・・・裸ローブって逆にエッチやない?」

≪・・・・・うわぁぁぁぁぁぁあぁぁぁぁん!!にるすぅぅーーーー!!!≫
「あぁよしよし大丈夫だよ。僕はち
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