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もしもこんなチート能力を手に入れたら・・・多分後悔するんじゃね?
一応能力を使ってる見習い騎士クロエの成長記・14冊目
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飛ばされたようだが・・・『ナハトヴァール』が完全に目覚めるのも時間の問題だ!」
シグナムさん(ラグネルの人)、ザフィーラさん(見分けがつかない)、赤毛の子(後から来た方の赤毛の子には帽子にうさぎちゃんが付いていない)はあの『敵』に異常とも言える警戒心をむき出しにしている。あの敵がそれほど恐ろしいのだろうか?目覚める、と言うワードが妙に気になる。
「シャマル、転送準備は!?」
「座標は固定しましたよ。でもこの人数を一度に送るには魔力が・・・」
《少年。転移魔法ならば我々で補助が可能だ》
そうなの?そういえばそんな魔法あったね・・・確かこの世界に来た時と月村邸侵入の2回しか使ってないよね。
「僕たちがサポートします」
「む、お前たち・・・いいのか?二人ともまだ万全ではあるまい」
あれ?シグナムさんゼルギウスさんの事知ってたっけ?と一瞬疑問に思ったが、よく見ると僕の足元にユーノくん(つい最近その正体を知った)の姿。なんとまぁ間のいいタイミングで・・・
こうして準備をしている間にクルトさん、ニルスさんと何やら愉快な皆さんが合流してみんなで転移して―――
―――そして、今に至る。
〜 一応能力を使ってる見習い騎士クロエの成長記・14冊目 〜
≪グオォォォォォォォオオォォォォォ!!!≫
苦しむようにのたうつとんでもなく大きな化物『ナハトヴァール』。闇の書の背にあったものを連想させる巨大な黒い翼。6本の足に邪神像みたいな頭部。獣を思わせる強大な口に、背中には用途不明の光輪の様なパーツが回転している。RPGに出て来そうな見た目だ。周囲には触手の様なパーツが次々に現れ、その異様さを際立たせている。
放たれる負の波動と禍々しい魔力は、なるほど確かに3人が警戒するだけのことはある。あれで街中で動いてたら一体どれほどの被害が起きたか分かったものじゃない。
「でも応龍皇を見た時のインパクトに比べると・・・ねーアルフ?」
「そうだね、あれと比べたら・・・ねぇ?」
(・・・ひょっとしてそれ、例の超大型ロストロギアじゃないのか?)
≪グオッ!?≫
「町の上空に現れた龍さんに比べると子犬みたいなものだよね、ユーノ君?」
「確かにあれなら何だか倒せるような気がしてくるよ」
「大きさは・・・200メートル位やろか?ガンバスターがあれば投げれそうやなぁ」
≪グオォォォッ!?!≫
「というか、さっきの不意打ちであれなら僕らが全力出せば粉微塵に出来ないかな?」
「ユーリ、あれのコアを取り込めるか?」
「取り込むのは流石に・・・本来の夜天ならともかくあれは混ざりすぎて本質を失ってるから。でもエグザミアの出力ではこっちが上だから、弱体化位はできる・・・と思う」
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