暁 〜小説投稿サイト〜
lineage もうひとつの物語
オーレン戦役
レジスタンス集結
[2/3]

[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話
かなかに手強い相手だった。
現在二人一組で当たるよう指示が出ておりアレンはサミエルというウィザードと組んで戦っていた。

「アレンさん!右です!」

右より突き出た槍を避けツーハンドソードを叩き込む。

「サミエルさん、助かった!」

止めにファイアーアローを叩き込んだサミエルは笑顔で答えアレンに続く。
大剣を持ったゾンビを打ち倒し次の目標へ進んだときアレンは周囲を見渡した。
そして叫ぶように部隊へ伝える。

「前に出過ぎだ!皆下がれ!」

そう、敵は元々兵士であり集団戦に慣れている。
ゾンビになったからといって身に付いたものは忘れることなく発揮し小部隊をわざと孤立させようと誘導していたのだ。
それに気付いたアレンも流石だが指揮官のいないゾンビ達がそれを成していたことに驚きを隠せない。
戦線を一旦戻したイスマイルは部隊に向けて声をだした。

「数は減ってきている!ここが正念場だ!」

オオー!

戦っているものは雄叫びをあげた。





ナイルらは広場のナターシャの元へ到着した。

「ナイル!フィオナ!よく無事で!」

ナターシャが駆け寄ってくる。

「リーダーの素早い行動のお陰です」

そう言って頭を下げる。

「頭を上げてください。当然のことをしたまでです」

ナイルとフィオナの手を取ったナターシャは安堵の笑みを浮かべ急拵えのテーブルまで二人を招いた。

「お二人は休憩しておいてください。」

魔力を使いきり戦力にならないと感じた二人は承諾し腰を下ろす。

「象牙の搭の方はどうなっているかわかりますか?」

魔力回復のためメディテーションを唱えナイルは問う。

「象牙の搭にはゾンビはいないようです。ですが念のためガルダミスさんに待機してもらってます」

あの門は下手な城よりも硬い。
当分は大丈夫だなとナイルは安心する。

「この村では西門をイスマイルさん、南門をゲオルグさんが向かってくれています。あとは時間の問題でしょう」

そしてナターシャは運ばれてくる怪我人に寄り添い野営病院となった広場の一角に戻っていった。


時は少し戻り村の広場

救援を受け真っ先に駆けつけたナターシャはキャスタ、ハスランの両名に住民の避難を手伝うよう指示を出し広場にてレジスタンスの到着を待った。
次にケント支部が到着しイスマイルはナターシャを見つけ声をかけた。

「お嬢さん、危ないから避難しなさい」

面識の無い二人である。
ナターシャは避難するわけではなくイスマイルに

「あなたは?」

と尋ね

「イスマイルだ。私の部下をつけるから早く避難を!」

と怒気を込め言い放ち部下を呼ぼうとするが

「あなたがケントの!
[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ