スーパーロボット大戦OG外伝
0497話
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の最重要機密と言ってもいい区画だった。特に008Lに使われているブラックホールエンジンの予備的な扱いをされているものや、それを改良して作られた試作品といったものが並んでいる。
その中で俺が探しているのは最新式のブラックホールエンジンだ。俺の新型機に使うベースとなる以上は小型、高性能化されたものが望ましいからな。
そして、目的のSSS-04の場所へと到着する。
「……これか。スライムッ!」
目的のブラックホールエンジンを囲っていた強化ガラスか何かの類をスライムで斬り裂き、その中へと入る。さすがに最新式だけあって、プラズマジェネレーターよりも大分小型化されているな。
そのままブラックホールエンジンへと触れ……
「収納」
その言葉と共に、俺の目の前にあった存在は綺麗に消え去っていた。
「よし、後は脱出するだけだな」
そう呟いた時、部屋の外が俄に騒がしくなる。部屋の奥にいる状態なので、普通の人間であったのなら聞こえなかっただろう。それが聞こえたのは混沌精霊になる前から持っていた俺自身の人外染みた五感によるものだな。
「ここだ。コンピュータのデータを分析した所、侵入者はここのデータを引き出している。間違い無くここへと向かっているか……あるいは、既に中に侵入している筈だ」
この台詞から考えるに、部屋の前にいるのはマオ社の警備員達だろう。ハッキングプログラムを使ったコンピュータを分析するなりなんなりして履歴を探り、この場所が狙いだと突き止めた訳か。……優秀だな。
「カメラが破壊されている為、中の様子が不明です。この場所の重要性を考える以上は迂闊な真似も出来ませんし」
「……申し訳ないが、捕縛術に秀でている者を中心に選抜してくれ。この中にあるのはマオ社の最重要機密であり、財産でもある。迂闊な真似をして傷つける訳にはいかないんだ」
……いや、待て。この言葉が出るということは警備員じゃないな。となるともっと上の方の人物か?
「分かりました。ではそのように。……ですがユアン常務、中にいる者がどのような人物か確認できません。手口から、恐らくオルレアン研究所と同一犯だとは思われますが……」
ユアン常務? ユアン……ユアン・メイロンか!? α主人公組の1人でもあるリオ・メイロンの父親の。確かに部屋の前にいるのは上の人物だとは予想したが、予想外に上の立場の者が来たな。
まぁ、それだけこの部屋に重要機密が揃ってるって事なんだろうが。
「分かりました。では突入準備を……常務、扉を」
「うむ、いいかね?」
っと、このままここにいたら見つかってしまうな。
バイザーで顔を隠している以上は見つかってもそれ程支障はないんだが、かと言ってわざわざ騒ぎを巻き起こすのも御免だ。とにかくこ
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