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IS【インフィニット・ストラトス】《運命が変わった日》
【第234話】
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それぞれ一口サイズに切り取り、口に運ぶと――。
「んんっ♪ 凄くおいしいーっ♪」
まず最初に歓喜の声を上げたのは美冬で、頬を手に添え満面の笑みでケーキの味を堪能しては足をパタパタ上下させ、食べた喜びを表現していた。
「うん。 ……ふふっ、頬っぺたが落ちるってこういう事を言うのかなぁ♪」
未来も、その美味しさに笑みを溢すと頬が桜色に染まり、ゆっくりとレアチーズケーキの味を堪能していた。
「うん。 ……セシリア、すっごく美味しいよ、これ♪ ……えへへ、ありがとう、セシリア……♪」
シャルも一口食べたショートケーキの味に、表情を緩ませていた。
女の子四人、皆が幸せそうな表情をするのを眺めながら俺はアイスティーを一口飲むと、まだ溶けてない氷がカップに当たる軽快な音がリビングに鳴った。
「……うふふ、では一口堪能致しましたので……ヒルトさん?」
「う? ……どうしても食べさせなきゃダメか?」
やはり忘れていなかった様で、恐る恐る皆に聞き返すが――。
「当然ですわ♪ せっかくのケーキです。 想い人の手で食べさせてくれるのなら……」
「そ、そうだよ? 僕達にもっと夏の思い出、ちょうだい?」
両サイドから聞こえるソプラノ声に、流石に気持ちが揺らぐがまだ気恥ずかしさが勝っていて――。
「お兄ちゃん。 私だってお兄ちゃんに食べさせてもらいたいんだから恥ずかしい何て言っちゃダメだからね? それに、私だってお兄ちゃん好きだもん」
そう頬を染めて告げる美冬だが、兄妹愛は普通な気がする――まあ、この年でお兄ちゃんウザいって言われないのが奇跡にも近いが。
「ヒルト? 私からもお願いっ。 ……これでもう食べさせてって言わないから……ね?」
そうお願いする未来は、頭を下げて短くウインクした。
「……〜〜〜〜っ。 ……わかったってば……。 本当に今回が最後だからな?」
そう念を推し、伝えると――。
「えぇ、勿論ですわ」
そう肯定し、笑みを浮かべながらセシリアが言い――。
「うん。 だから食べさせて……?」
シャルも胸の前で手を組み、お願いする様に言って――。
「う〜……。 ……一回だけ限定かぁ……。 ……わかったぁ」
美冬はしぶしぶと言った感じで納得した。
……まあ、美冬ならまたしても良いかもと思うのは兄妹だからだろう。
「ありがとう、ヒルト♪」
簡素にお礼を言う未来だが、下手に持ち上げるよりは此方の方が好きだったりする。
「……んじゃ、さっきと同じ順でいいな? 買ってきたセシリアからで次がシャル
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