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ソードアート・オンライン〜Another story〜
SAO編
第65話 ギルド・黄金林檎
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それより、ヨルコさんを宿屋まで送っていこう?あまり……言いたくないけど、危険だって思うから」
まずは、彼女の安全の確保からとレイナは提案する。皆もそれには直ぐに同意した。もし、彼女が言うように反対したメンバー全員を狙った犯行なのなら。……非常に危険なのだから。
「……ヨルコさんオレ達が戻るまで、宿屋から出ないでくれ」
キリトが念を押すようにそう伝える。ヨルコも、その言葉には重々承知のようで、一呼吸置く間もなく頷いた。
そして、一行はヨルコを宿に送った後、血盟騎士団の本部へと向かっていった。聖竜連合とコンタクトを取る為に。
「……ねぇ、皆は今回の圏内殺人事件……どう思う?」
その帰り道、レイナが皆に聞いた。この事件についてを。
「………」
リュウキは、ただ目を瞑っていた。
「オレは、大まかに3通り……だな。まず1つ目は正当なデュエルによるもの。あの時は、見つけられなかったが、1つの可能性として考える事は出来る。2つ目は機知の手段の組み合わせによる、システム上の抜け道……」
「まぁ、そんな所、でしょうね。……3つ目は?」
「圏内の保護を無効化にする未知のスキル、またはアイテムの存在……かな」
アスナの問いにキリトはそう答えるが。それを横で聞いていたリュウキは、目を開けると首を振った。
「3点目は、オレは無いと思う」
「え? どうして?」
レイナは、キリトの仮説、3つとも、どれもありえそうな気がしていたから、リュウキの言葉に少し興味を持ったようだ。
「……この世界のシステム・ルールは、基本的に公平な仕様になっている。まぁ、少し業腹だと思うが……あの男がそう言った仕様を……認めているはずが無い」
リュウキは鋭い視線のまま、雲行きの怪しいこのアインクラッドの空を見つめていた。
「………だな。オレも3つ目はそう思うよ。フェアじゃないからな」
キリトも、可能性の1つに上げこそしていたが、リュウキと同意見だったようで頷いていた。
「へぇ……」
「………」
レイナは元々キリトやリュウキの実力は知ってるから、今更そこまでの感心は無かったのだが、話を聞いていたアスナは2人に感心した様子だった。
2人共共通して思ったのは、この世界において……、本当に信頼できる2人だと言う事。
アスナはキリトの後ろ顔を見つめる。
すると自然に若干歩幅が広がりリュウキ、キリト・アスナ、レイナの距離が広がった。その距離を見たレイナはニヤっとアスナの方を見て耳打ちする。
(お姉ちゃん、キリト君の事 結構頼りにしているみたいだねっ! 上手くいってる?)
「ッッ!!」
アスナは、その言葉にピクンッ!っと反応した。
「……ん?」
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