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ソードアート・オンライン〜Another story〜
SAO編
第65話 ギルド・黄金林檎
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は話を聞いてそう言う。
「睡眠PK………」
レイナも表情が強張った。悪質なその言葉を呟きながら。
「……半年前だったらまだ、手口が広まる直前の時期だわ」
アスナもそう答える。広まり、ある程度警戒をされてしまう前、時期的にも間違いなさそうだ。だが……解せない点もある。
「……偶然にしては話が出来すぎているな……そのグリセルダと言うプレイヤーを狙ったのは、指輪の事を知っていたプレイヤー。……つまり」
「ッ……」
ヨルコは……リュウキの言葉を聞いて再び表情を落とす。
「黄金林檎の……残り7人のメンバーの誰か……」
キリトが口に出していた。
「中でも怪しいのは売却に反対した……か」
「指輪を売却される前に……グリセルダさんを襲った……って事?」
「……状況から考えたらその線が濃厚だろう」
ここまで、話が見えればもう間違いないと思える。状況証拠だけとは言え、それは、推理以前の話だ。
「ああ、そうだな。……そうだ、グリムロックさんと言うのは?」
キリトがヨルコにそう聞く。
「……彼は、グリセルダさんの旦那さんでした。勿論、このゲーム内の……ですけど」
ヨルコは……悲しくもあり、懐かしくもあるその容姿を頭に思い出しながら話す。
「グリセルダさんは……とっても強い剣士で、美人で頭も良くて……。グリムロックさんは、いつもニコニコしている優しい人で、とてもお似合いで……仲の良い夫婦でした」
そして、皆の正面をはっきり見据えて口に出した。今回の事件の動機と思われるものを。
「もし……この事件の犯人がグリムロックさんなら……あの人は、指輪売却に反対した3人を狙っているんでしょうね……」
そして……ここからが最も重要な情報だった。ヨルコは、一瞬視線を逸らせたが、直ぐに元に戻し。
「指輪売却に反対した3人の内2人は、私とカインズなんです。」
そう、告白したのだ。
その後、ヨルコに4人は残りの1人が誰かを聞いていた。最後の1人、それは攻略組である聖竜連合の守備隊のリーダー。
《シュミット》と言う名らしい。
4人とも名前には聞き覚えが当然ある。攻略会議では必ず顔を合わすメンバーの1人。
巨大な槍を装備している。槍使い。知っている事実をヨルコに伝えると、合わせるという約束を交わした。
今回の事件。
この街にいた者しかまだ知らない。だから、シュミットも知る由も無いのだ。……自分に危険が迫っている可能性があるという事を。
「聖竜連合には知り合いがいるから、本部に行けば彼を連れてくる事も出来ます」
アスナが、ヨルコにそう伝えた。
「うん。今の時間なら大丈夫だと思うし、あ……
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