第三幕 王子の洋館その十一
[1/2]
[8]前話 [1]次 最後 [2]次話
「同じだからね」
「いいものと悪いものがあって」
「それが人間で私達なの」
「そうなんだ」
「そうだよ、日本人はそうしたものもわかっているんだ」
人間が不完全で善悪が共にある存在だということがです。先生はそのことにも唸る様にして言うのでした。
「頭もいいって聞いてたけれどね」
「それが特撮にも出ているんだ」
「テレビの番組にも」
「とにかく特撮もね」
それもだというのです。
「面白いからね」
「そう、それじゃあ」
「今度僕達も観てみる?」
「日本の特撮をね」
「どんなのか」
「皆で観ようね」
先生はその皆ににこりとしてお話しました。
「そうしようね」
「丁度テレビもあるしね」
ここでジップが言ってきました。
「それで観られるね」
「電化製品はあるしね」
一式全てです。
「観ようね、ただ」
「ただ?」
「ただっていうと?」
「テレビはあるけれど」
それでもだというのです。
「ビデオやDVDはないから」
「それはだね」
「これからなんだ」
「うん、買ってね」
そしてだというのです。
「セットして、あとレンタルビデオショップの会員にもなって」
「商店街にそうしたお店があったわね」
ダブダブはレンタルビデオショップと聞いて言いました。
「そういえば」
「うん、あそこの会員になってね」
「ビデオも借りるのね」
「そこに昔のドラマやアニメがあるらしいから」
「特撮もよね」
「そう、だから借りてね」
そしてだというのです。
「仲良く皆で観ようね」
「よし、それじゃあ」
「そのことも」
皆でお話してでした、先生は特撮のことやビデオのこともお話しました。そうしたことを話してそしてなのでした。
先生は商店街にも行ってレンタルビデオショップの会員にもなることにしました。しかしその中でなのでした。
遂にです、この日が来ました。
「そうそう、明日だよ」
「明日からなのね」
「いよいよなんだね」
「そう、仕事がはじまるよ」
それがだというのです。
「遂にね」
「先生は教授だったね」
トートーが言ってきます。
「そうだったね」
「そうだよ、大学の医学部のね」
「凄いじゃない、今や名士だよ」
「いや、日本では教授や先生といってもね」
イギリスとの違いがここにもあってです、先生はトートーだけでなく皆にもこのことをお話するのでした。
「そんなに偉くないよ」
「そうなんだ」
「偉くないんだ」
「うん、お給料はいいけれどね」
それでもだというのです。
「イギリス程度はね」
「偉くないんだね」
「そういうものなんだね」
「そうだよ、普通のお仕事だよ」
「ううん、偉くないなんて」
大学の教授がです。ガブガブにしても納得
[8]前話 [1]次 最後 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ