第五十一話 文化祭開幕その四
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「もう修羅場だから、農学部とか体育学部なんて馬みたいに食べるからね」
「私達み結構食べますしね」
「育ち盛りなんで」
「だからうちだけじゃなくてね」
学園内のコンビニはこの店だけでない、他の店もあるのだ。
そのコンビニもだ、どうかというのだ。
「もうどのお店もね」
「修羅場なんですね」
「まさに」
「そうだよ、かき入れ時だよ」
こう言うのだった。
「忙しいけれど儲け時だよ」
「じゃあ思いきり買わせてもらいますね」
「私達も」
「どんどん買ってよ」
これがおじさんの言葉だった。
「パンでもお握りもね」
「はい、あとお菓子もインスタントラーメンも」
「それと他にも色々と」
「ものはどんどん入って来るからさ」
例え品切れになってもだというのだ。
「どんどん買ってよ」
「どんどんですね」
「買っていいんですね」
「そうだよ、頼むよ」
おじさんはにこりと笑って琴乃達に勧める、そうしてだった。
琴乃達は実際に色々と買ってそうして自分達のクラスに用意された部屋に戻った、そしてそこで早速だった。
買って来たコンビニ弁当を食べた、琴乃は唐揚げ弁当にサンドイッチ二つだった。そういったものを食べつつクラスメイト達に言うのだった。
「これ食べたらシャワーね」
「そうね、身体綺麗にしてね」
「あと洗濯もして」
クラスメイトのうちの一人が洗濯のことも言った。
「今のうちにしておこう」
「洗濯もなのね」
「洗濯とかは思い立ったらやっておかないと」
クラスメイトの娘、トランプを出した娘は琴乃にこう言うのだった。
「忘れるでしょ」
「確かに、洗濯とかお掃除とかってね」
やろうと思ってすぐにしないと忘れてしまうものだとだ、琴乃もこのことは自分自身でもよくわかっていた。
「忘れるからね」
「だからね」
それでだというのだ、クラスメイトの娘も。
「洗っておこうね」
「そうね、じゃあ三人でね」
「洗剤は用意されてるから」
洗濯用の粉洗剤だ、クラスで用意されているのだ。
「それ使ってね」
「洗濯もして」
勿論洗濯機を使ってである。
「身体も服も綺麗にして」
「それからよね」
こうそれぞれの弁当を食べながら話すのだった。
「後はお酒出して」
「おつまみもあるから」
こちらの用意はもう出来ている、それでだというのだ。
「飲みましょう」
「そうね」
こうした話をしてだった、そのうえで。
琴乃達は実際に食べ終えてからシャワーを浴びて洗濯もした、洗濯機が止まって洗ったものを感想室に入れてから。
部屋に戻ろうとした、しかしその途中の廊下で。
美優と会った、美優は琴乃の顔を見ると微笑んでこう言ってきた。
「あっ、今そっちに行こうと思ってたんだよ」
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