第五十一話 文化祭開幕その三
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「ポーカーでね」
「琴乃ちゃんはどうなの?」
「私は別に」
いいとだ、琴乃も答えた。
「トランプなら何でも好きだから」
「じゃあポーカーね」
「ええ、それじゃあね」
「それで時間潰しましょう」
こうして琴乃はクラスではポーカーをして時間を潰すことにした、賭けることはしないがそれでもポーカーを楽しんだ。
何度か勝負をしてその間にだ、琴乃はクラスメイト達に言った。
「そういえば何かね」
「何か?」
「何かっていうと?」
「ええ、何かの小説であったらしいけれど」
こう話していくのだった。
「トランプの賭けていく順番があるとか」
「ないんじゃないの、そんなの」
「そうよね」
二人は琴乃のその話はこう言ってそれぞれ否定した。
「特に順番とかないでしょポーカーに」
「そういうのは」
「そうよね」
二人で言う、そうして。
二人でだ、琴乃に逆に言うのだった。
「そんなの気にしなくてもね」
「特にね」
「ポーカーは要するに駆け引きだから」
「ブラフとか使ってね」
「そうしてしていくものでしょ」
「そんな順番とかないと思うわ」
「じゃあ何でそんな話になったのかしら」
琴乃は首を傾げさせつつ言う。
「一体」
「というかそれどんな本?」
「どんな小説?」
逆にこう返す二人だった、その辺りがどうもわからなくて問うたのだ。
「ギャンブルものの小説?リアルのギャンブルは危険よ」
「あれが一番破滅するわよ」
「ううんと、どんなのだったかしら」
首を捻ってだ、琴乃は自分の記憶も辿った。
しかしどうしても検索結果が出ないでそれで言うのだtった。
「ちょっとわからないわ」
「そうなの、それじゃあ」
「この話はこれで終わりね」
「そうね、まあ小説の話だから」
現実の話ではない、だからだった。
琴乃もこの話はそれで止めてポーカーに専念した、そのうちに六時になった。窓の外はもうすっかり暗くなっている。
その窓の外を見てだ、琴乃は二人に言った。
「それじゃあね」
「そうね、もういい時間だし」
「だとね」
二人も言ってだ、そうしてだった。
琴乃と三人で学園の中のコンビニ大学の方にあるその店の中に入った、すると店のおじさんが笑って言うのだった。
「いや、文化祭の時はね」
「お客さんが多いんですね」
「いつも以上に」
「そうなんだよ、かき入れ時の一つだよ」
店にとっては非常にいい時だというのだ。
「この学校は夜でも結構人がいるから一定のお客さんがいるけれどね」
「今は高等部が全員残るからですね」
「それでなんですね」
「そうだよ、高等部の方が終わったら」
さらにだった、かき入れ時は。
「大学の方もあるからね」
「ああ、八条祭ですね」
「あの
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