反董卓の章
第19話 「「「 負けるな、バカァ! 」」」
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こんなところで負けるなんて許さない!」
!?
「貴方は私が認めた漢なんだからね! それが呂布如きに敵わないなんて言わせないわ!」
朱里ちゃんの反対側、私の隣から声がする。
それは……孫策さん。
「私が戻るまで呂布を取っておいてくれたのなら――もういいから貴方が倒しなさい! というか、倒せぇ!」
ここにいる私達は……矛盾している。
誰よりも失いたくない人が、目の前にいるのに。
それでも……それでも。
私達は『闘え』と言う。
愛する人に、立ち上がって闘えと。
そして――勝てと。
だから私は……私達は叫ぶ。
愛する人に。
眼にいっぱいの涙を溜めて。
胸にいっぱいの悲しみを込めて。
そして……論理も理屈も越えて、心の赴くままに……叫んだ。
「「「 負けるな、バカァ! 」」」
その声に――
地面が、揺れた。
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