新たなる力へ
Trick62_ドスコイ、ドス恋、プッチコニ
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の美玲は集団で座らせるのは酷だろうと考えて
信乃の指示で美玲は助手席に座った。
中央席には美雪、美琴、白井。
後部席には婚后、泡浮、湾内。
それぞれが談笑して和やかな雰囲気だった。
途中で高速道路のサービスエリアで休憩を取りつつ、3時間ほど車を走らせた。
第21学区、学園都市唯一の山岳地帯。
今回の≪小烏丸≫強化合宿のために、閉館した旅館を
スポンサーである氏神クロムが買い取って利用している場所だ。
「山岳地帯の為、自然は楽しむことはできますが、便利とは言えない生活になります」
「覚悟が必要ってこと? 大丈夫よ。強くなるって決めた時から
理不尽な事でも受け立ってやる覚悟は出来ている」
「信乃さん、わたくしもお姉様と同じですの」
「が、頑張ります」「はい」「仕方がありませんわね」
「私もやるよ♪」
「早く空を跳びたいです、とミレイは興奮を抑えるのに精一杯です」
「納得いく返事をしていない方がいますが、相手にしていた時間がありません」
まだ不機嫌さがなおって位はいない信乃は、約3人の返事を無視することにした。
「到着、です」
着いたのは3階建ての古い建物。老舗の旅館と言う風貌だ。
世界最新である学園都市の中にこれほどの建物があるとは意外だった。
「お〜♪」
「すごい建物ね。なんかいい感じ!」
「ですの。わたくしもお姉様と同じ事を感じてましたですの」
「ふ、ふ、風情があって、い、いいですね」
「た、たしかに・・・」
「あら、湾内さん、泡浮さん。お二人は日本風の旅館に泊まるのは初めてかしら?
初めて見たのでしたらお化け屋敷に見えるのも無理はありませんわ。
わたくしはお父様と何度も古い旅館を利用した事があるので、
この旅館が素晴らしいのが分かりますわ。古いながらしっかりと管理されてますわ。
だから大丈夫ですわ、安心なさって」
「そ、そうなんですか?」
「わたくしたち、無知でしたわ」
「気になさらなくて結構ですわよ。お〜ほっほっほっほ!」
「なんで婚后さんが威張っているんですか」
信乃は呆れたように嘆息する。
「「いらっしゃいませ」」
出迎えたのは旅館の雰囲気に合わない2人。
執事服、メイド服を着ていた。
「滝流さん、紗和琥さん。
お久しぶりです。お二人はお変わりないようで」
妙齢の美人が二人。服装こそ違うが、同じ顔。双子である。
「あの、信乃。この2人は?」
知らない2人を見て美雪はすぐさま信乃の後ろに隠れ、問いかけてきた。
「お前、本当に人見知りだな。その分、仲良くなったら急に距離が近くなるし」
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