焔
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だよ?」
「それは私が説明しよう」
その声はシオンのつけていたネックレスから聞こえた。
「だ、誰!?」
「なんだよアルモニー、お前こっちでも喋れるのかよ?」
「あの力を発動したお陰で私もこっちでもある程度話せるようになった」
「シオン、こいつは?」
「話は後だ、それより《クロスオーバーシステム》についてだが、これはシオンとこのゲームにいるものとリンクしてそのリンク先の能力を引き出すことができるシステムだ」
「このシステムを使えば先ほどのように、ユイとリンクして戦うこともできる。ただし・・・」
俺は少し薄くなっているユイに目を向けた。ユイ頷き、
「もちろんメリットもあればデメリットも存在します。それは、《クロス・オーダー》と同じように時間制限があるということです。《クロス・オーダー》なら時間オーバーしても一定時間使えない、もしくは動けなくなるだけですみますが、《COS》はリンクするために脳に直接アクセスするため、やり過ぎれば脳に負荷が掛かります。そして最悪・・・」
「負荷に耐えきれず、脳が焼ききれて死ぬ」
その言葉にその場にいるアルモニー、ユイ、シオン意外は息を飲んだ。
「乱発厳禁、生ける爆弾といったところだ」
「そんな・・・」
「だが、調整次第では少しはまともになるはずだ」
「でも・・・」
「それでも、他のプレイヤーよりは死ぬリスクが高くなる・・・」
キリトの言葉に空気が重くなった。
しかしそんな中、シオンはため息をついた。
「はあ、ったくなーに辛気くさい顔してんだよ。今更どう言ったってしょうがねーだろ?それに、俺は後悔してねーよ」
シオンは立ち上がり、ユイに向かって歩き始めた。
「このデスゲームが始まったときからすでに死ぬ覚悟は出来てるつもりだ、それに親父にも言われたしな」
「お父さんに?」
「ああ、“悔いなく生きたければ行動しろ!”ってな!」
シオンはいつもの屈託のない笑顔を見せた。
「ユイ、これからは俺の妹として、サポーターとしてよろしくな」
シオンはユイの頭を撫でた。ユイはその感触を味わうかのように目を細めた。
「何だか不思議です、にぃにに撫でられると自然と心が暖かくなります・・・」
「そうか、今のうちに堪能しとけ!」
「はい・・・」
次第にユイの身体はだんだん薄くなっていった。
「パパ、ママ、ねぇね、わたし本当に幸せです!」
「ああ、またなユイ」
「また、会おうねユイちゃん」
「お姉ちゃんずっと待ってるから」
「はい!パパ、ママ、ねぇね、そして・・・」
ユイはシオンの方を見た。
「にぃに・・・大好きです!!」
そう言ってユ
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