焔
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おーいキリトー、ちょくら手伝え」
シオンはユイを石机から降ろしてキリトを呼んだ。
「な、何だよ?」
「お前、プログラミングは得意な方か?」
「ま、まあそれなりには」
「ハッキングは?」
「まあ、なんとか、ってハッキング!?」
「いや、この場合クラッキングかな?」
「そっちのほうがマズイよな!!てか、何でそんなこと・・・」
「GMアカウントでシステムに割り込む、ここまで言えば分かるよな?」
「ッ!お前、まさか・・・!!」
シオンはニヤッとして石机にホロキーボードを表示した。
「時間がない、急ぐぞ」
「あ、ああ!!」
シオンたちは早速作業へと取りかかった。高速でスクロールする文字列が表示され、アスナとエリーシャはそれをただ眺めていた。
「なに、これ!?」
そんなもんお構い無しに俺はキーを叩く。しかし、このままでは時間がない。
そこで・・・。
シオンはキーを叩くのを止めた。
「・・・シオン?」
「しゃーねー、久々に・・・」
シオンは指と首をパキパキと鳴らすと、目の色を変えた。
「・・・本気出すか」
口元はいつも以上に笑っている、いや、ニヤついている。
「カーディナル、いや、茅場昌彦。覚悟しとけ、今テメーの身ぐるみ全部剥がしてやるからよォ・・・」
そして再びキーを叩き始めた。しかし、その速度は先ほどの比ではなかった。
「は、速い!!」
「にぃに!」
「シオン!ユイちゃんが!!」
ユイを見ると身体がどんどん薄くなっていることがわかる。時間がないことを察知したシオンは解析へと急ぐ。
「あと、少し・・・」
「間に合えェええええ!!!」
最後のキーを叩くとキリトとシオンの身体は弾き飛ばされた。アスナとエリーシャ、そしてユイが駆け寄った。
「キリト君!!」
「「シオン(にぃに)!!」」
シオンは倒れながら親指を立てている。どうやら成功したらしい。
しかし、ユイの姿はだんだん薄くなっている。
「シオン君!ユイちゃんが!!」
「いや、これでいいんだ」
「えっ・・・?」
「ユイをあの状態にしたままならゲームクリアしたときにシステムごと恐らく消されるから、システムから切り離して誰かのローカルメモリーに保存することでそれを回避しようとして、なんとか成功した感じだ」
「容量はギリギリだけどな・・・」
「それで、誰のローカルに?」
「しばらくは俺が預かるよ、今後の戦いに備えて《COS》の調整もしないといけないしな」
「《COS》?」
「《クロスオーバーシステム》、さっき死神との戦いで見せたやつ」
「そういえば、あれって何だったん
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