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こんな私(俺)の物語
閑話 双紫異変T
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。持ち手のような場所も、鍔もない剥き出しの刃だった。霊的エネルギーもすさまじく、長さと重さもちょうどいい。

ぶっちゃけ、『ノラガミ』の神器(しんき)雪器(せっき)だ。もっとも、意思は無さそうだが。

今の俺の身長は170ぐらいある。この長さがちょうどいい。軽く振り回してみるが、片手で振り回すのにちょうどいい重さ。(素の身体能力も強くなっているから片手でふれる。つまりは今だから片手で振れる。勿論強化なしで)

「決まったのかい?」

「ん?ああ、森近さんでしたか。ええ、これにします。幾らですか?」

「そうだね、初回限定で特別にタダでいいよ!」

「えっ!マジで!よっしゃ!ありがとうございます!」

「・・・そっちが素かい?」

「ああ、すいません。素でいいですか?」

「ああ、いいよ。それと、小太刀持ってきたよ」

「ありがと!でも、タダは俺の気が悪いから一万くらい払うよ」

「(実は8980円なんだけどね)」

言い出せなくなった霖之助。そんなことを露知らず、小太刀の品定めに入る幽璃。
因みに、現実世界では100万はくだらないとか。

ウ〜ン。小太刀はどれにしようかな?長さは50pぐらいがちょうどいい。にしても、品揃えいいのに何故繁盛しない。結局、黒い刃渡り40pぐらいのを、一万で買った。(実は7650円)

「お世話になりました!」

「まいど。(やっとまともに払ってくれる人が・・・!)」

内心感動している霖之助。
実は損したと知らず、いい買い物した〜って感じで香霖堂から出ていく幽璃。
出たとたん、声をかけられた。

「あら?お買い物は終わり?」

気配がなかった。接近されていると分からなかった。だが、その視線に覚えがあった。博麗神社の台所においておいた自分の分の昼御飯が無くなっていたときに感じた視線。

振り向く。この目で存在を確かめる。そこにいたのは、幻想郷の製作者、八雲紫その人だった。


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正直に言うと、俺は一番会いたくない人・・・いや、存在にあった。まあともかく、動揺を表には出さないようにしよう。

「えっと、すみません。どなたですか?霖之助さんの知り合いですか?」

「あら、確かに知り合いと言えば知り合いね。私は八雲紫。この幻想郷の製作者よ」

「はあ、八雲さんですか。で、そんな凄そうな方が、何故僕のところに来るんですか?」

「お礼を言おうと思ったのよ」

礼?俺なんかしたか?というより、これが初対面なんだがな。俺がスキマを使ったところは誰にも見ら
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