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こんな私(俺)の物語
閑話 双紫異変T
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「よくこんなに早く飛べますね」

「ん?こんなの普通だぜ?」

侮れん。幻想郷侮れん。弾幕ごっこ怖い。俺絶対ピチュる。

「もう少し飛ばすぜ!」

「えっ!ちょっ!ま、うわあぁぁぁぁぁ!」

この後、吐きかけた俺は悪くない。なんで箒にのせてもらわなかったって?チキンな俺が美人にしがみつける訳ないだろ。


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「オエェ、ウエ、ゲホッ」

胃のなかを散々揺さぶられた。胃液出そう。香霖堂には無事着いたが、立てない。気持ち悪い。人生初の乗り物酔いが箒とは。

「ここが香霖堂よ。私たちは帰るから」

ちょっと待てい!帰りは徒歩ですかい!?
やっぱり現代に比べたらボロい店だった。でも、細かいところに手入れが行き届いている。

「すみませ〜ん」

「いらっしゃい」

こーりん登場。さて、常識人か変態か、

「僕はこの店の店主の森近霖之助だよ。君は?」

「幽璃。幽霊の幽に瑠璃色の璃と書いてゆうりと言います」

「幽璃君だね。よろしく、で、どうしてこの店に?」

「実は、俺は外来人という存在らしくって、ここに来たときに、熊の妖怪?に襲われて、その後に霊夢さんの神社に着いたんです。そこで霊夢さんに武器を売っている店を聞いたらここを紹介されたので、ここに来ました」

「そうか、霊夢の紹介か。うん。確かに武器はあるから、持ってくるよ。何か注文はあるかい?」

「出来れば、刀をおねがいします」

「わかった」

そう言って、こーりんは店の奥にいった。ガサゴソ聞こえる。
よかった。常識人だった。よくよく考えたら、原作ではまともだったな。
そして何故注文したのが刀かというと、銃なんてこの幻想郷では役には殆どたたないし、至近距離でぶったぎった方がいい。飛び道具は、弾幕がメインなんだよ、この世界。
あ、いまさらながら、俺の通貨使えるかな?(使えます。都合のいいことに)

「とりあえず、こんなのはどうかな?」

そう言われて前に並べられた刀。合計で五本。何故か霊力を感じる。

「妖怪に対抗するのなら、こういう刀がいいと思ってね」

「ありがとうございます!あの、出来れば小太刀も見せてくれませんか?」

「わかった、とってくるよ」

再度奥に行くこーりん。さて、俺は刀を見定めますか。
一本目。長さが足りん。二本目。軽すぎる。三本目。脆そう。四本目。霊的エネルギーが殆ど感じられん。

と、なると、最初から目をつけていた五本目だ。
形は反りのある刀。包帯のような布でグルグル巻きにされている
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