閑話 双紫異変T
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ちもないよ!」
俺の体験した三十四年間は無駄じゃない。お陰で高速思考ができる。これがないとついてけないよ。
幾度となく剣劇が交わされ、ついに膝を着いた。
妖夢が。
理由は単純。体力切れだ。俺が男で良かったよ。俺はとにかく無駄をなくして持久戦に持ち込んだ。結果、妖夢がさきにねをあげた。
「はぁ、はぁ、俺の、勝ちだ」
「何がですか、そもそも、勝負じゃなかったじゃないですか、全く攻撃しなかったくせに!」
「当たり前だ。俺は相手の得意分野に挑んでやる筋合いはない。俺ができるやり方をやっただけだ。とりあえず、俺に攻撃しないでくれよ」
スペカ使われたら死んでたな。単純な殺陣で良かったよ。
「じゃあ、俺は行くよ、ついでに聞くが、お前さんの名前は?」
「・・・魂魄妖夢」
「そ、じゃ、こんど剣術の指南でもしてくれよ」
それだけ言って、俺は先に足を進めた。
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そんな格好いいこと言っていこうと思ったのだが、
「すみません、道がわからないので案内してください」
魂魄妖夢さんに土下座している俺。この際、プライドなんて、ない。
「・・・決まりませんね・・・」
「言わないでくれ・・・」
残念だ。因みに、雪夜は、納めろと念じて霊力を流すと包帯が巻き付く。
「頼むよ」
「はぁ、仕方ありませんね。(何故こんな人に負けたのでしょうか・・・)」
というわけで、俺は魂魄妖夢と一緒に白玉楼に行くことになりました。
白玉楼とは、文人や書家が死んだときに行くとされている、白玉造りの天上の楼閣らしい。
元は中国の伝説だ。
にしても、
「(八雲紫めぇぇぇ!確かに友達には伝えたのだろう。だが、妖夢にも伝えてろよぉぉぉ!)」
勿論、わざと伝えなかったのである。
「その剣」
「ん?この剣がどうした?」
「随分と凄い霊剣ですね。どこにあったんですか?」
「香霖堂。そこで偶々あった」
「そうですか」
「・・・・・・」
「・・・・・・」
少し話してまた無言が続く。まあ、無言の方がいいがな。
「着きましたよ」
やっと着いた。そして、俺は、白玉楼の庭をみた。
・・・・・・広っ!桜多っ!うわぁ。
「何て言うか・・・広いですね」
「そうですね」
魂魄が淡白。くだらん。
「こっちに幽々子様がいます」
案内された。やっぱ広いよ、迷いそう。専門高校の移動教室みたいに迷いそう。
「幽々子様。
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